最も稼いでいるのは? 欧州日本人、最新年俸ランキング9位。名門の高給取り!? ますます頼もしくなる守備職人
かつて、日本人選手の海外挑戦はそれ自体がある種のステータスとなっていた節もあった。だが、時代が移り変わり、もはや欧州クラブに所属する“だけ”では高い評価を得られず、「どれほどの活躍ができているか」が最も重視されるようになっている。そこで今回は、評価基準の一つとして、欧州日本人選手の最新年俸をランキング形式で紹介する。※推定年俸は『Capology』を、成績は『transfermarkt』を参照。
9位:板倉滉(いたくら・こう) 生年月日:1997年1月27日 所属クラブ:ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ドイツ) 推定年俸:189万ユーロ(約3億円) 24/25リーグ戦成績:9試合1得点1アシスト ドイツで確かな地位を築いている板倉滉が、推定年俸189万ユーロ(約3億円)で欧州日本人選手の最新年俸ランキング9位となった。 よく「ブンデスリーガ(ドイツ1部リーグ)は日本人選手に合っている」という意見を目にする人も多いだろうが、板倉もまさにドイツで見事な適応を見せ、実力を伸ばしてきた選手の1人だ。 驚きのマンチェスター・シティ加入、直後のオランダ行き(フローニンゲンに期限付き移籍)を経て、2021年8月にシャルケへ移籍。2. ブンデスリーガ(ドイツ2部リーグ)を戦う名門クラブに加入した板倉は最終ラインを統率し、加入初年度にしてチームの2部リーグ優勝と1部リーグ昇格に大きく貢献した。 2022年7月に同じくドイツ屈指の名門であるボルシア・メンヒェングラートバッハへ完全移籍した後も、板倉の成長曲線は上昇の一途を辿っている。 相手との1対1の場面では、現代のモダンセンターバック(CB)らしく読みを利かせた守備を披露。188cmの体躯を生かした空中戦にも強みがあり、味方のセットプレー時には得点源になることもできる。クラブ内でも板倉の評価は高く、年俸はチームトップ10に入る額だ。 2024/25シーズンの板倉は、現地評価が厳しめになることも多くなっている。ただ、それは何も板倉のパフォーマンスが低下しているからではなく、期待度がどんどん上がっていることの表れだ。27歳と選手として円熟味を増してくる時期に突入した今、板倉のさらなる飛躍に期待したい。
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