アメリカはタリバン復権を後押しし、アフガニスタンの民意もそれを支えた 民主化が失敗した理由は何か。これからどうなるのか【アフガン報告】6回続きの(3)
女性の権利擁護を目指し、タリバン復権後も闘い続けるマフブバ・セラジ(75)は、タリバンの監視と妨害に苦しみ「彼らの政策は間違っている」と非難する。その一方で「彼らは勤勉で政策遂行者としては優秀」と統治能力を認める。タリバンは、秩序や国家の破壊だけが目的だったISとは異なる。セラジはそう指摘する。 ただ、復権から2年以上が経過し治安改善が当たり前の日常になるにつれ、タリバンへの批判は増大している。医師ワリは警告する。「カンダハルでも女子教育は重要な問題。そして悪化が続く経済。この2点を解決しなければ市民は反旗を翻す」(続く) 「女性は守るべき存在」タリバンの女性抑圧政策を支える民意とは 民主化が失敗した理由は何か。これからどうなるのか【アフガン報告】6回続きの(4)