スペインの小さな街でイラストを描き続ける唯一の日本人女性の現在 『旅人マリーシャの世界一周紀行』第368回
「入選以来、ますます絵に集中する生活になりました」 トークイベントやグループ展など日本での活動も増え忙しくなったというたかこさんだが、将来の理想の暮らしをたずねてみると、 「これからは畑のある田舎の一軒家で暮らしたいと思っています。食べる野菜は自分で育て、時々ワークショップを開きたいなと思っています」 と、基本はやはりスローライフ。またスペイン以外にも気になる国があるか聞いてみた。 「住みたいわけではないですが行ってみたい国はエジプト、ギリシャ、ハワイ、トルコのカッパドキアなど、遺跡のある国です」 ピラミッドやスフィンクス、パルテノン神殿、常夏のワイキキビーチ、カッパドキアの奇岩群をすり抜ける気球など、たかこさんの絵のタッチで描かれる世界の風景はどんなだろうか。旅人の私としては自分が訪れ肉眼で見てきたものが、素敵なイラストで表現されるとしたら楽しみで仕方がない。 「El mundo es un panuelo (世界は1枚のハンカチ)」 これは彼女が教えてくれたスペインのことわざで「世界は狭い」という意味だが、私がスペインの小さな街にフラリと訪れ、そこで唯一の日本人である彼女と出会ったことはそれだったと思う。 ボローニャ展の入選者作品は日本でも毎年展示が行なわれているので、私はまたいつか彼女や彼女のイラストに会えるだろう。 第2の人生にと選んだ土地で穏やかに暮らし、息をするようにひたすら絵を描いていたら、世界最大規模のコンクールに入選していたというたかこさん。今後の活躍にも目が離せません! あお木たかこさんのインスタグラム【】 *次回、メキシコでダイビングインストラクターをしていた日本人女性のその後...、へ続く!(2月22日更新予定)