ファミリーマート、リテールメディア戦略に手応え 広告メディア事業が大幅増 広告主の構成から「価値の認知が進み始めている」
ファミリーマートは、リテールメディア戦略に手応えを得る。 10月9日、第2四半期決算説明会に臨んだ細見研介社長は、上期(2月期)の主な手応えについて、伊藤忠商事と2021年9月に設立した子会社ゲート・ワンが手掛ける広告メディア事業の好調を挙げ「ゲート・ワンを含む関連事業会社3社は前期(2月期)、営業黒字を達成。今期についてはゲート・ワンが非常に大きな利益を上げるまでになった」と語る。 ゲート・ワンは、ファミリーマート店内のデジタルサイネージ・メディア「FamilyMartVision」を運営。
好調に推移する中で、細見社長が着目するのは広告主。 「ゲート・ワン広告主の約6割がファミリーマートに配荷しているお取引先様以外の一般の業界。一般の業界にファミリーマートのリテールメディアとしての価値の認知が進み始めている」と自信をのぞかせる。 「FamilyMartVision」設置店舗数は現在1万店舗を突破し、地域ごとの配信情報の出し分けのほか、地域メディアや行政などとの連携を加速させている。 こうした中、最近の広告案件で顕著なのが採用関係だという。 「ファミリーマートは都市部の立地が多いことから、地方の会社が都市部の学生さんに向けて会社説明したいといった採用活動が顕著になっている。そのほか、新進のIT企業からの引き合いもいただいており、便利に使っていただいている」と語る。