<漫画>「夫が突然殺された」女性漫画家が育った驚きの家庭環境「母の手料理を1度も食べたことがない」
少し前に「占い師としてデビューした」
――これまでのご自身の体験を振り返って、今後の創作に何か変化はありそうでしょうか? 森園:私の漫画にどう影響してくるかはわからないのですが、実は少し前に、占い師としてのデビューを果たしました(笑)。結構いろいろな体験をしてきたし、占いの勉強をすることで少し誰かの役に立つのではないかと思ったんです。先ほどお話しした村崎がかわいがっていた姪っ子も占い師として活動していて、なんだか不思議な縁を感じます。 ===== 森園作品は、ページをめくるたび、粗密のはっきりした独特な描線のなかにやや重たい色気と余韻を残す。波乱、劇的、怒涛――いずれの言葉さえ矮小に感じるほど、奇々怪々な出来事の連続を森園氏は生き抜いた。氏の精神は、大きなうねりを幾度となく経験しながらも、必ず再生していく。決してへこたれない。 ときにグロテスクで目を背けたくなる真理を描きながらも、読後になぜか生きる活力や人生の奥深さが作品から匂い立つのは、森園氏の人生観の結晶がそこに煌めいているからかもしれない。 <取材・文/黒島暁生> 【黒島暁生】 ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
日刊SPA!