「コンソメパンチ」45周年で「メガトンパンチ」発売!当時の売れ行きは「ピンチ」だった!?
「ポテトチップス コンソメパンチ」が発売45周年、「ポテトチップス コンソメWパンチ」が発売20周年を迎えるカルビーが11月9日、都内で「ポテトチップス コンソメパンチ・コンソメWパンチ周年記念新商品発表会」を行った。 【写真】「コンソメメガトンパンチ」を試食する45年前の「コンソメパンチ」開発担当 1978年にカルビーポテトチップス3つ目のフレーバーとして誕生した「コンソメパンチ」。味わいのポイントは、肉と野菜の甘みと旨味を凝縮したスープにそれを引き立てるスパイス、後味のキレをよくする隠し味「梅肉パウダー」だ。「パンチ」というのは元気がよい、勢いがあるといった意味で使われていた当時の流行語。印象に残る商品名で、新商品を勢いに乗せたいとの思いが込められた。
2003年にコンソメ風味を2倍にしたコンビニ限定商品「コンソメWパンチ」を発売。2010年にはパッケージの「Calbee ポテトチップス」ロゴを3段から2段に変更し、現在は期間限定で2次元バーコード「じゃがいも丸ごと!プロフィール」をパッケージの前面に配置している。 さらにW周年記念商品として、11月13日に「コンソメパンチ」と比較してコンソメ風味3.5倍、ザクっと厚切りカットのコンビニ限定商品「ポテトチップス コンソメメガトンパンチ」の発売を発表。内容量は100gで「コンソメWパンチ」を彷彿とさせるロゴマークとキラキラパッケージが特長だ。 この日は、45年前に「コンソメパンチ」開発を担当した元カルビー上級常務執行役員の阿紀雅敏さんが登壇。入社2年目に開発を担当した阿紀さんは「アメリカでは塩味の次にビーフ系の味があり、ビーフ系の味を開発しようということになったが、そこでコンソメを持ってきたことが重要だった」と振り返る。
「当時の松尾専務(3代目社長の松尾雅彦氏)が、都内のフレンチレストランでコンソメスープを飲んだことからきている。開発にとって日頃からいろんな食経験をしていることが大事だと思いました」といい、商品名についても「松尾さんから聞いた話ですが俳句や短歌は五・七・五。日本人にとって “五や七という文字数が重要だ” と聞いてなるほどと感心しました」と阿紀さん。 発売当初は売れ行きが鈍く「“阿紀くん、コンソメパンチはピンチだよ” と言われたことをよく覚えている」。起死回生のアイデアとして「これも松尾さんの発想で梅肉パウダーを入れました。後に続く肉の旨味を酸味で断ち切ることで、次の1枚を食べようかという気持ちになるのだと思います。酸味なら何でもいいかというとそうではなく、コンソメというのは調理感のあるものですから、フリーズドライした梅肉を隠し味として入れました」と開発秘話を明かした。 会場では45年前の味を再現した「コンソメパンチ」が配られ、試食した阿紀さんは「懐かしいし大変おいしい」、続いて試食した「コンソメメガトンパンチ」に「Vカットでザクっとしたスライス。味と食感がうまくマッチングして、ジューシーな感じが大変いい。初代コンソメパンチのよさをそのままDNAとして継いでいるなと感じられてうれしいです」と喜んだ。