高橋ヒロム、NEVER戴冠ならず 鷹木信悟が29日・神戸で挑戦へ「NEVERがすごすぎる」
「プロレス・新日本」(9日、後楽園ホール) メインイベントで高橋ヒロム(34)が第45代王者・HENARE(32)に挑戦するNEVER無差別級選手権試合が行われ、HENAREが25分2秒、ストリーツ・オブ・レイジからの片エビ固めで初防衛に成功した。 この夏ずっとNEVER挑戦をアピールしてきたヒロム。冒頭、ショルダータックルやチョップで真正面から切り込んでいくが、HENAREの肉体の壁に跳ね返され続ける。171センチ、88キロのヒロムに対し、HENAREは180センチ、105キロで、身長で9センチ、体重で17キロの差がある。 ヒロムは5分過ぎからヘッドシザースホイップで投げ、ロープを挟んでぶら下がるネックシザース、エプロンからのミサイルキックなど、立体的な技で反撃。HENAREの右ミドルキックにはチョップで対抗し、激しい打撃戦を見せる。 20分過ぎにはバックフリップを十字固めで切り返し、シットダウン式パワーボム、タイナーを食った直後には丸め込み、スピアーを食った直後にはカナディアンデストロイヤーで、それぞれカウント2を奪う。ここが勝機とみたかヒロムちゃんボンバー、タイムボムとたたみ込んだがカウント2で返され、頭突きからのストリーツ・オブ・レイジで無念の3カウントを聞いた。 ヒロムは内藤哲也の肩を借りて退場し、「HENARE、おまえのマナは受け取った」とだけ言い残して控室へ直行。HENAREの前には6月16日にベルトを奪われた前王者の鷹木信悟が立ちはだかった。 鷹木は「HENAREもヒロムもすごすぎるよ、すごすぎる…いや!NEVERがすごすぎるんだ。ディフェンディングチャンピオン(前王者の意)とか関係ねえよ。あんな試合見たらオイ!黙ってられるか。俺のデストラクションは始まってねえんだ。HENARE!9・29神戸でもう一度勝負だ!」と宣言。HENAREも異存はなく、29日・神戸ワールド記念ホール大会での挑戦が決定的になった。