トランプ氏には「時間がまだ十分ある」、財務長官の人選で-コーン氏
(ブルームバーグ): トランプ前米政権で国家経済会議(NEC)委員長を務めたゲーリー・コーン氏は、トランプ氏にとって2期目の財務長官人事は非常に重要だとの考えを示した。市場では同長官探しに時間がかかり過ぎているとの見方も浮上している。
コーン氏は21日、「これはトランプ氏が決断する最も重要な人事の一つだ。最重要ではないにせよだ。従って、正しく行うことが重要だ」とブルームバーグテレビジョンで述べた。
トランプ政権1期目を控えた2016年当時も、経済要職のうちコーン氏自身とムニューシン元財務長官の2人の指名は感謝際の祝日後だったと、同氏は説明。決断する「時間はまだ十分にある」と続けた。
「政権移行チームは、大半の人選において、数週間か恐らく1カ月は先行している」とコーン氏。「誰もが不安になっているが、トランプ氏は2期目の大統領であるため、物事を素早く終わらせるすべを知っている。8年前のことを考えると、こうした人選は11月の最終週に行われた」と話した。
次期財務長官の有力候補としてヘッジファンド運営会社キー・スクエア・グループ創業者のスコット・ベッセント氏、アポロ・グローバル・マネジメントのマーク・ローワン最高経営責任者(CEO)、連邦準備制度理事会(FRB)元理事のケビン・ウォーシュ氏らの名前が挙がっており、この3氏は20日にトランプ氏とそれぞれ面談した。
報じられていない候補者がいるかと問われると、自身は選考プロセスに関与していないとコーン氏は回答。「トランプ氏はこの仕事をうまくこなせると思うあらゆる人物をリストに挙げ、最善だと考える人物を選ぶだろう」と語った。
原題:Cohn Says Trump Has ‘Plenty of Time’ to Settle on Treasury Pick(抜粋)
--取材協力:Annmarie Hordern、Jonathan Ferro、Lisa Abramowicz.
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Stephanie Lai