米倉涼子、笑顔の『ドクターX』完成披露で“ファイナル”実感 12年の思い「最後の作品に詰めました」
女優の米倉涼子が19日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた『劇場版ドクターX』(12月6日全国公開)完成披露舞台あいさつに田中圭、内田有紀、今田美桜、勝村政信、鈴木浩介、岸部一徳、染谷将太、西畑大吾、遠藤憲一、脚本の中園ミホ、田村直己監督と共に登壇。12年続いた作品の「完成披露」という終わりの始まりのイベントに「いよいよ最後になっちゃうのかな」と気持ちを吐露していた。 本作は、2012年より放送され大ヒットしたドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」シリーズの最終章となる劇場版。さまざまな病院を渡り歩いてきたフリーランスの天才外科医・大門未知子の過去が明らかになるとともに、東帝大学病院に戻った彼女に最大の危機が訪れる。 10月13日には本作の「完成報告会見」が行われ、この日は「完成披露」の場となった。米倉は「完成報告会では西田(敏行)さんがいたんですよね」と、10月17日に虚血性心疾患のため76歳で亡くなった西田さんに思いを馳せると「またこうしてみんなと久しぶりに会えて嬉しい思いでいっぱいです」と笑顔を見せる。 東京国際映画祭でワールドプレミア上映されたものの、この日迎えた「完成披露」の場に、米倉は「いよいよ最後になっちゃうのかな」としみじみ。「撮影当時、体調も万全ではなかったこともあり、余計に最後だからと1シーン1シーンかみしめるように、未知子として臨んだ作品。それを皆さんに観ていただけるということで、ようやくファイナルという感覚が押し寄せてきています」と作品の“最後”が始まった心境を述べていた。 【画像】圧巻の美…!大門未知子役・米倉涼子撮り下ろしカット 完成報告会、東京国際映画祭でのイベントでは、感極まって涙を見せていた米倉だったが、この日は終始笑顔で長年作品を共にしてきたメンバーと和気あいあいとしたトークを展開。そんな米倉に神原晶役の岸部は「半分はさみしくてもったいないなという気持ち」と長く続いた作品への思いを明かすも「ここから前に進んでいくんだと思うといいタイミングだったのかな」と自分を納得させるように語り、未知子に名前を覚えてもらえない原守役の鈴木は「『私、失敗しないので』と12年間言い続けてきた彼女が、責任感や緊張感から解放されるなら、ここで終わるのも良かったのかも」と前向きなコメントをしていた。 米倉は「12年間積み上げてきた思いを最後の作品に詰めました。劇場版からの新しい仲間と共に、思いがこみ上げてくるような映画を作れたと思っています」と客席に向かって自信をのぞかせていた。(磯部正和)