BYDが独プレミアムに挑戦状、ハイパフォーマンスサルーン「デンツァZ9 GT」の“公式スパイショット”!? 出現
欧州ライバルをけん制する“公式スパイショット”をSNSで公開
欧州のプレミアムセグメント、なかでも大型サルーンは今でもドイツ勢が圧倒的に優勢だ。その牙城を崩すべく、中国BYDグループのプレミアムブランドのひとつ「デンツァ(DENZA:騰勢)」が本格的な攻勢をかける。2月にジュネーブモーターショーで発表したSUVの「N7」に続き、ラージクラス パフォーマンスサルーン「DENZA Z9 GT」を北京モーターショーで世界初公開する。 【写真】Weiboに載った“公式スパイショット”などを見る 去る4月7日、中国SNSのWeibo(微博:ウェイボー)にてBYDグループのプレミアムブランド「デンツァ」が、一部で噂になっていたフラッグシップサルーンの車名が“DENZA Z9 GT”であることを正式に発表した。 ほぼ同時期にWeibo上には、ごく軽い偽装が施されているテスト車両(ドイツ・シュツットガルトで撮影されたとされる)の画像が大量に出回った。シューティングブレーク風のフォルムがライバルと目されるポルシェ パナメーラを彷彿とさせる。4月25日から5月4日まで開催される「北京モーターショー2024」でのワールドプレミアを前にしたティザー活動の一貫であることが伺われる。 デンツァ ブランドはまだ日本には上陸していないものの、昨秋開催されたジャパンモビリティショー2023でBYDブースにラグジュアリーミニバンの「DENZA D9」が展示されていたのでご存じの方もいるだろう。そもそもデンツァはBYDとメルセデス・ベンツが技術提携を目的とした合弁会社として2010年に設立された(2022年に株式の90%をBYDが取得)。現在はD9のほか、SUVの「N7」と「N8」をラインナップしている。 Weiboで正式に公開されたのは、デザインスケッチが添えられた告知画像のみ。一部の中国現地メディアはBYD上級幹部のコメントとして、「“ポルシェ パナメーラに勝るとも劣らない性能を達成している。全長は5mを優に超えるが最小回転半径は5m以下、さらに90km/hで高速スラローム(いわゆるエルクテスト)をこなす”」と紹介している。発売は本年後半から始まるようだ。