森公美子「私は今、誰?」吉原光夫「浦井と仲良くやれるかな」『カム フロム アウェイ』超豪華キャストによる記者会見
◆「差し入れがおいしすぎて…」 ガンダーの巡査役の吉原光夫はメンバーについて聞かれ「最初嫌だったんですよ、森さんはよく知ってるけど、どんな奴かな、合わないんじゃないかなとか。浦井とか…」とまさかのカミングアウト。一転「マジで最高のメンバーでやれてるんですよね。みんなが何かに傷ついたり失ったりして今の立場にいる。無条件で繋がっている。本当にいい稽古なんです。お祭りじゃなくて、このメンバーが集まって命をかけてやっている」と太鼓判を押した。 40年前に日生劇場でデビューしたという森公美子は、中村メイコさんの形見分けという大きなイヤリングを着けてて登壇。息子がマンハッタンで消防士をしているハンナ役について、「息子がまさかそんなところにいくわけないと…」と思わず涙ながらに語った。一方で一人で何役をも演じる構成に苦労しているそうで「今、私は誰?あなたは誰?という状態に。台本にも役名では混乱するので、さとし、とか書き込んでいます」と困惑を吐露。「主役級ばかりでギクシャクするかと思ったら楽しい現場で、差し入れもおいしくて痩せるつもりで来たのに…」といつもの楽しい森節を炸裂させた。 今回のキャストは、誰もが主演を張れるメンバーが結集していることも話題の一つ。このメンバーを知った時の心境について聞かれると、動物愛護団体のトップ役ボニーを務めるシルビア・グラブは「びっくりしました」と一言。ケビンJやイスラム系の人物・アリを演じる田代万里生は「稽古のスケジュールが合うのかなと思いました」と本音を。ここでも「浦井くんと仲良くなれるかな」という吉原に、「幸せすぎるんですけど、光夫さんと仲良くなれると思ってませんでした」と浦井が返す。浦井はエネルギー会社の経営者役・ケビンTで、田代とは恋人同士の役だ。最後に石川が「楽屋どうするんだろうと思いました 」と締めくくった。 すべて実在の人物を実名で演じる本作。「人助けは特別なことではなく当然で普通のこと」と感じさせてくれたガンダー人々の行動は、今多くの人に響くことだろう。 『カム フロム アウェイ』東京公演は日生劇場で3月7日から29日上演予定。 (撮影=米田育広)
「婦人公論.jp」編集部