ラグビー【2024年度戦力分析・摂南大学】FWの成長とBKの成熟で。
[摂南大学(昨季関西大学Aリーグ 7位)] 近年、上位チームとも好勝負を繰り広げた摂南大の土台を担った、FW陣が入れ替わった今季。春はタックルやコンタクトなど個人の能力向上に時間を割いた。ケガ人こそ多く出たが、春季トーナメントでは同志社大を破って最下位は逃れた。それでも瀬川智広監督は「まだまだフィジカルレベルは足りていない」。 経験の浅いFWで軸となるのは角谷宏大(4年)だろう。アタックに軸を置く摂南大にあって、ディフェンスでの貢献度が高い貴重なFLだ。サイズで劣る今季は、大阪桐蔭でレギュラーだったLO神野康生(2年)、新人のLO中田優成(1年)、そして留学生のLOレンズ・モルンガ・イトゥヌ(1年)、FLアミニアシ・ショー(4年)への期待も大きい。シーズン途中での復帰が見込まれるFL河野秀太郎(4年)も戻れば、キャリアーにも厚みが出る。 一方のBKは、10番と12番を担う大津直人やCTB嶋本大賀といった経験豊富な4年生が多い。ケガ続きだったCTB池田翔太(4年)もようやく復帰し、出場機会を掴むだろう。 主将のNO8ヴィリアミ・サポイ(4年)は膝の大ケガを抱えているが、シーズン終盤での復帰を目指している。現在も正しい規律や反応を部員に促し、メニューの考案もおこなう。早期復帰が叶えば、チームの勢いは増す。 (文/明石尚之) ※ラグビーマガジン10月号(8月23日発売)の「主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。 <夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ 8月18日 vs青学大○46-26 8月21日 vs流経大○66-34 8月25日 vs立正大●33-38