【おむすび】山本舞香、神戸ことばに奮闘「優しい気持ちで私の方言を見て」
神戸の栄養専門学校に通う主人公・結の同級生
俳優・山本舞香が、主人公・米田結(橋本環奈)の専門学校の同級生・矢吹沙智を演じるNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)について、出演が決まった際の気持ちや演じる役への思いなどを明かした。物語はギャル文化と出会った主人公が、やがて栄養士として“縁・人・未来”と、大切なものを次々結んでいく平成青春グラフィティ。 【写真】新キャラ8人ズラリ 大きく変化した『おむすび』最新相関図 「お話をいただいたときは、え!? って(笑)。うれしいなとは思ったんですけど、朝ドラに呼んでいただけると思っていなかったので、なんでだろう? と疑問でした。現場に入ってしばらくたってから『沙智はもともと山本舞香で書いている』と脚本家さんがおっしゃっていたと聞いて『もっと早く言って』て感じでした(笑)。でも、そう言っていただけてすごくうれしかったです。ヒロインの橋本環奈とは映画『カラダ探し』で共演して以来の仲だから、環奈と一緒にお仕事できることもすごくうれしかったです。初めての朝ドラだったので、環奈がいてくれて心強いなと思いました」 演じる矢吹沙智は神戸栄養専門学校の結の同級生。高校時代は有名な陸上選手。当時はまだ珍しい、スポーツ専門の栄養士を目指している人物。役についてもコメントした。 「栄養学校メンバーのみんなは本当に栄養士になりたくて入学していますが、中でも沙智は難関と言われる『スポーツ栄養士』を目指している子。自分の経験を踏まえた上でスポーツ栄養士を志しているから中途半端にやりたくないし、結を冷たく突き放したりもするんです。結と仲良くなりたいのか、壁を作っているのか分からないようなところが難しい役だなと思いました。まだ10代の女の子だし、子どもながらに大人びようとして、栄養士になりたくて必死にもがいているっていう感じですね。ギャルの格好をして登校する結も結だけど、突っかかっていく沙智も沙智。わざわざ『なめてるの?』って言うところとか、無視すればいいし、話しかけられたら冷たく返せばいいのに、ずっと結を気にかけていて。心のどこかで結と仲良くなりたいと思っているのかなとも取れますよね。もうちょっと口数少なくてもいいなって思っていましたが、良く言えば、沙智は自分の気持ちをちゃんと言葉にして伝える人なので、悪く言えば、おせっかいのうるさい人になってしまうから、そのさじ加減が難しかったです。演じる上では、怒るレベルを結構考えました。ここで怒りすぎたら後がきかないなとか。だから、台本と向き合う時間がすごく長かったですね」 神戸ことばでの芝居についても語った。 「神戸ことばがすごく難しかったです。中途半端にはやりたくないので、ずっと音源を聞いていました。でも、口に出してみるとまた全然違うんです。ことば指導の先生につきっきりで居ていただいて、頭の中が神戸ことばでいっぱいでした。(森川役の)小手さんだけ標準語でずるいな! って(笑)。視聴者の方に『全然方言できてないじゃん』って言われるのも悔しいし、かといって、完璧に方言ができていてるわけじゃないのもわかっているから芝居で魅せたいし……っていう葛藤がすごくありました。やりきれているのかなあという不安と闘いながらの撮影でした。私は集中していると周りから不機嫌だと思われちゃうけど、『大丈夫よ! みんななんとかやりきっているから』ってメイクさんが声をかけてくださったり、いいスタッフの方たちばっかりですごく助けられました。環奈が座長としていい雰囲気を作ってくれていたのも助かったし、『やっぱりすごいな』と思いましたね。方言には苦戦しましたが、今回神戸ことばの役ができて、すごくいい経験ができたと思っていますし、これを今後生かせたらいいな、自分の中でひとつ強みができたなと思っています」 視聴者へのメッセージと見どころも紹介した。 「結の大きな成長が見られるのがこの栄養専門学校編。人に対して、自分に対して恋人に対して、結の中で当たり前だった考え方がどんどん変わっていく、その力添えを沙智たちがやっているような、大人になっていく結の手助けを沙智たちがしている感じが見どころです。後半になるにつれて、結、沙智、カスミン、モリモリの絆が深まっていきますし、ひとつのことをみんなでやるっていうのはどの仕事でも大事なことだから、全く違う性格の子たちとどうやってうまくやっていくかっていうのを、視聴者の方々にも見ていただけたらいいですね。神戸ことばは……頑張ったのですが、あんまり期待してほしくないかな。まあ、ここは許してやろうかなぐらいの優しい気持ちで私の方言を見てください(笑)」
ENCOUNT編集部