【高校野球】大阪桐蔭14年ぶり初戦敗退 6年連続センバツ出場へピンチ 天理は3年ぶり出場当確
◆秋季近畿地区大会▽1回戦 滋賀学園3-2大阪桐蔭(26日・ほっともっとフィールド神戸) 来春センバツ(25年3月18日開幕)出場校選考の重要な参考資料となる秋季近畿大会は1回戦2試合と準々決勝1試合が行われ、3連覇中の大阪桐蔭(大阪2位)が、今夏の甲子園8強の滋賀学園(滋賀1位)に敗れた。14年ぶりの初戦敗退で、6年連続のセンバツ出場が厳しくなった。天理(奈良1位)は滋賀短大付(滋賀2位)を破り、3年ぶりのセンバツ出場が当確した。智弁和歌山(和歌山1位)は神戸学院大付(兵庫2位)に完封勝ちした。 大阪桐蔭が2本柱を生かし切れず、14年ぶりに初戦で姿を消した。1点リードの6回、先発・森陽樹(はるき、2年)が2死満塁から押し出し四球と左前適時打で逆転を許し、5回2/3、3失点で降板。2番手の主将・中野大虎(だいと、2年)が3回1/3を無失点に抑えただけに、西谷浩一監督(55)は「うまくつないでやれなかった」と、継投のタイミングを悔やんだ。 今夏の甲子園で先発した両右腕は、来秋のドラフト候補に挙がる。しかし、履正社との府大会決勝では2人で8失点するなど、今秋は不本意な結果に終わった。森は「ピンチで粘り切れなかった」と反省。中野は「先頭を出した後の守りが、今の自分たちの弱さ」と、課題を口にした。 指揮官は「思い通りの攻撃もできていないし、守備もまだまだ。夏一本に(照準を)絞って練習したい」と、センバツ出場はあきらめムード。27日に大院大高が敗れれば、1927年の第4回大会以来、98年ぶり2度目の大阪勢不在の球春になる可能性も出てくる。 (南部 俊太)
報知新聞社