箱根駅伝復路、県勢躍動 城西大・林(いわき総合高出身)総合3位に貢献
3日に行われた第100回東京箱根間往復大学駅伝復路では福島県勢が躍動した。 ■34秒縮め区間5位 2年連続7区城西大・林(いわき総合高出身) エントリー変更の末に2年連続となる7区を走った城西大の林晃耀(3年、いわき総合高出身)は前回よりタイムを34秒縮め、区間5位の1時間3分24秒で駆けた。学校最高の往路3位につけた2日の「往路メンバーの頑張りで火がついた」と力走し、過去最高の総合3位に貢献した。 往路を希望したが、1年前の経験を買われて7区に起用された。櫛部静二監督に課された「前回タイムよりもマイナス30秒」との使命を胸にレースに臨んだ。「とことん走った」という猛練習で自信を増したスタミナを武器に、一つ前を走る駒大との距離を縮めることも視野に入れていた。 終盤まで順調に進んでいたが、残り3キロ付近で右ふくらはぎに痛みが走った。区間の前後半での激しい寒暖差が疲労につながり、つった。足を止めて筋肉をほぐし、再び駆け出した。残る痛みに耐えながら、8区の後輩にたすきをつないだ。
来季は最上級生となる。「大学三大駅伝で区間賞を記録する走りがしたい」とさらなる高みを目指した。 ■「これが今の実力」 国士舘大8区生田目(田村高出身) 初の箱根区間13位 国士舘大の8区で箱根デビューした郡山市出身の生田目惇(3年、田村高出身)は区間13位。目標の1桁順位には届かず「これが今の実力」と悔しさをかみしめた。 高校2年時に都大路で1区を走って以来の駅伝の大舞台。3秒遅れで出た中央学院大と10キロ以上並走した末、中盤で引き離した。15キロ過ぎの難所「遊行寺の坂」は試走時より傾斜がきつく感じたが、沿道の絶えない声援を励みに、前を追った。 前回大会は10区に登録されたものの、当日変更で控えに回り欠場した。今季は5000メートル、1万メートル、ハーフマラソンで自己ベストを更新。けがが減り、十分に練習を積めた成果だが、まだ走行距離が足りないと自己分析する。最終学年となる来季に向けて「区間1桁で走り、シード権を取る」と意気込んだ。