「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」327カットをリテイク、再ダビングした「真生版」10月4日公開 制作陣が当初思い描いていた恐怖の物語に
2023年に公開された劇場アニメ「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」が、映像と音響をブラッシュアップした特別版「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版」として、10月4日から再上映されることが決定した。予告編(https://youtu.be/1P9hzwJftGk)とポスターデザインが公開されている。 「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」は、故・水木しげるさんの生誕100周年記念作品として製作。行方不明になった妻を探す鬼太郎の父(かつての目玉おやじ/CV:関俊彦)と、血液銀行に務める水木(CV:木内秀信)が、日本の政財界を影から操る龍賀家が支配する哭倉村で、次々と巻き起こる怪死事件の謎に迫っていく。興行収入27.9億円、総動員数195万人を記録し、24年には「第47回日本アカデミー賞」で優秀アニメーション作品賞を受賞した。 「真生版」では327ものカットをリテイクし、絵コンテ段階で想定されていた恐怖演出も復活。音響も再ダビングを行い「制作陣が当初思い描いていた恐怖の物語」を表現する。これにともない年齢制限は、小学生以下が鑑賞する際に保護者の助言・指導が必要なPG-12から、15歳未満の入場・鑑賞を禁止するR15+に改められる。 予告編では、それぞれの思惑を抱いて哭倉村の謎に挑もうとする鬼太郎の父と水木の姿を収録。「より恐ろしく」「より忌まわしく」なった「真生版」の一端を垣間見ることができる。ポスターには、23年公開時のポスタービジュアルを使用。新たなタイトルロゴと「今、再び語られる、鬼太郎の父達の物語」というキャッチコピーが添えられている。 キャスト陣、古賀豪監督からのコメント全文は以下の通り。 【関俊彦(鬼太郎の父役)】 「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」が“再”上映? 一体どういうこと? と思っていたら、なんと「真生版」というタイトルで、再びのお披露目を行うということでした。 これが、いつだったか耳に入ってきたレイティングを変えた別バージョンということでしたか! しかも「制作陣が当初想定していた恐怖の物語」なんて言われたら、これはもう見るしかありません。 新たなリテイクの部分も驚くほどの数ではないですか。これまで、この映画はイベントや商品展開などいろいろなコラボレーションによって、形を変えて劇場映画の枠を飛び出してきました。 今回は、堂々と作品本編で、あらためて、この映画の魅力を皆さんに問いかけることになりました。 「鬼太郎誕生」のファンの方も、実はまだ観ていなかったという方も、どうぞこの機会をお見逃しなく! 【木内秀信(水木役)】 当初、本作の大人向けに振り切ったものを作りたい、と監督から聞いたことがありましたが、まさかそのバージョンが観られる日が来ると思っていませんでした、しかも劇場で! “PG-12”として公開された本作ですが、制作陣がどのように想定していたのかが明らかになるということで、僕自身も楽しみでなりません。 昨年の映画公開からさまざまなイベントが目白押しで、依然として皆様に愛されていることを大変うれしく思っております。 特別編「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版」劇場でお待ちしております! 【古賀豪(監督)】 あれはちょうど1年前、鬼太郎を大人向けのホラー映画にする、という新たな挑戦に取り組むなか、どこまで表現が許されるのか、我々スタッフも苦悩苦闘しながら、突き抜ける想いではみ出した半歩を、少しだけ退いたのが“PG-12”版です。 大変幸せなことに本作は多くのお客様から応援をいただき、今回「真生版」として、本来作りたかった姿として、 劇場公開することとなりました。 “R15+”区分ということでご心配なさる方もいらっしゃるかもしれませんが、お約束します。「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版」はレイティングにかかわる部分はもちろんなのですが、むしろ映像自体のブラッシュアップに力を入れています。“恐ろしさ”というより、“妖しい美しさ”が増していることでより深く物語に陶酔し、感動していただけることでしょう。ぜひ! 劇場でご覧ください。