シュートに飛びつく藤枝・北村

　Ｊ２で現在１２位の藤枝ＭＹＦＣは１５日、３位の横浜ＦＣを迎え撃つ（藤枝サ・１８時）。前節（８日）の清水戦で好セーブを連発したＧＫ北村海チディ（２３）が、リーグ戦５試合ぶりの無失点勝利を誓った。 　清水との県勢決戦では、首位の分厚い攻撃に立ち向かった。序盤からピンチの連続だったが、ゴールは許さない。前半終了間際のルーカスブラガのシュートも、抜群の反応で止めた。 　だが満足していない。後半２２分の失点を「ポジショニングがずれていた」と猛反省。シュート計１２本を浴びながら、その１点に抑えたものの「清水の権田選手はヤムケン（藤枝ＦＷ矢村）のミドルを２本とも止めましたから。自分との違いを感じました。もっとやらないとダメだと思いました」 　先発全員が代わった１２日の天皇杯では栃木に２―０で勝利。リーグ後半戦へ弾みがついた。同時に危機感もある。レギュラーを争う内山圭（３０）が完封しており、「自分も０点で抑えないと」と横浜ＦＣ戦を見据える。メディアに公開された１３日の練習でも、大声を出して仲間を鼓舞した。 　４月の対戦では横浜得意のセットプレーとＰＫで失点し、０―２で敗戦。「セットプレーを抑えれば」と北村は力をこめた。ホームでの白星を浮上のきっかけにする。（里見　祐司） 　〇…リーグ後半戦は３位の横浜ＦＣ戦で幕を開け、２２日には２位の長崎と当たる。歓迎するのが主将のＭＦ杉田真彦（２８）だ。「上位陣はいいサッカーをしてくるので、すごく楽しみです」。横浜戦でマークするのはリーグトップ９アシストの福森。ＤＦながら左サイドで攻撃の起点になっており、「つぶしに行く」とキッパリ。試合翌日の１６日は２９歳の誕生日でもあり、「勝って迎えたいですね」と闘志をのぞかせた。