20年ぶりの新紙幣に期待と困惑 “完全キャッシュレス”に移行の店舗も
そこで、新紙幣に対応しているのかどうか、東京・品川区の武蔵小山商店街パルムで調査しました。まず訪れたのはカフェです。3か月ほど前から使っているというレジには「新紙幣使えます」と書いてありました。 カフェの店長 「びっくりですね。知らなかったです」
新紙幣に対応していると、知らなかったようで… 「対応している」カフェの店長 「何にも目に入ってなかったですね、これ」 続いて、ラーメン店へ。
ラーメン店の店長 「対応していない。(券売機の)メーカーの生産が間に合ってないって」 新しい券売機がまだ届いていないといいます。そこで、用意していたのが、1000円札の束です。 ラーメン店の店長 「手で、交換していくしかない。旧紙幣をいっぱい持って。ラーメン業界(提供)スピードが命ですから」
商店街の22店舗に聞いたところ、16店舗が「対応した」、6店舗が「対応していない」という結果になりました。チェーン店では多くの企業が対応していたけれど、個人の店舗は対応が遅れている店が多い印象です。 ◇ 新紙幣発行に、街の人は… 80代 「(銀行行けば)新しいのになるかしら、取り換えてくれるかしらと(友達と)食事しながらしゃべってた。現金よ!私の代はまだ」 一方、若者からは…
20代 「もらったらうれしいかなぐらい。お札あまり持ち歩かないので。今(お札)ゼロです」 30代 会社員 「断然キャッシュレス派です。クレジットか電子マネーしかほとんど使ってないですね」 ◇ 新紙幣発行を機に“完全キャッシュレス”に移行したお店もあります。 濃厚な鶏白湯スープが人気の銀座にあるラーメン店「銀座 篝本店」。お昼時、多くのお客さんが並んでいた店頭には、大きく「キャッシュレス」と書かれています。
決済は全て券売機。これまで現金とキャッシュレスの割合は、半々だったといいますが… アデッソ・銀座 篝 岩田圭介マネージャー 「(新紙幣対応に)切り替えるのも(1台)100万円以上、券売機にかかってくる。盗難のリスク、閉店後の締め作業の人件費削減もできるので、それならば完全キャッシュレス化」 ◇ 時代とともに、出番が少なくなっている現金。新紙幣は3 日朝、日本銀行から各金融機関に引き渡され、流通が始まります。