「ずっと忘れないだろう」SS賞のT・ヘルナンデスがドジャースで過ごした今季を総括 優勝セレモニーでは涙「こんなに愛を注がれたのは初めて」
32歳の強打者が自身3度目の栄冠だ。 現地時間11月12日(日本時間13日)、各ポジションで優秀な打撃成績を残した選手に贈られる「シルバースラッガー賞」が発表され、ナ・リーグ外野手部門には、ドジャースのテオスカー・ヘルナンデスが選出された。ユーティリティー部門のムーキー・ベッツ、DH部門の大谷翔平とともに受賞を果たしており、同時に3選手が選ばれるのは、球団史上初の快挙だ。 【動画】優勝セレモニーで涙!T・ヘルナンデスが大観衆の声援に感極まる 昨オフに1年2350万ドルでドジャース入りしたヘルナンデス。今季154試合で打率.272、33本塁打、99打点をマークしており、7月のオールスターゲームでは、球団史上初のホームランダービー優勝を飾るなど、大きな存在感を示した。チームのワールドシリーズ(WS)制覇にも貢献し、今オフは、フリーエージェント(FA)として去就が注目されている。 2020年、21年に次いでシルバースラッガー賞を獲得したヘルナンデスは、MLB公式ネットワーク局『MLB Network』の番組にリモート出演。「あれほどみんなに愛を注がれた瞬間は初めてだ」と優勝セレモニーでの涙を振り返ると、「1年中、愛を注いでくれた。信じれらない。こんなこと今までにないし、僕は感情的だから」と続け、次のように今季を総括していた。 「シーズンが始まるとき、正直これほど上手くいくと思っていなかった。アメージングな年だ。いいことがたくさんあったし、健康だったことも大きい。信じられない、素晴らしいシーズン。ずっと忘れないだろう。今年の初めに与えてくれた機会に心から感激している。彼らは、僕が仕事をやれば昨年から立ち直り、チームの優勝に貢献すると信じてくれた」 ドジャースが提示した2105万ドルのクオリファイング・オファー(QO)は、一旦拒否する可能性が高そうだが、はたして今オフにどのような決断を下すのだろうか。今後も彼の動向から目が離せない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]