【有馬記念】名もなき詩、白線流し、ロンバケ、メークドラマ…最も馬券が売れた96年はどんな年?
有馬記念の売得金が最も多かったのは96年で875億104万2400円だった。1番人気のサクラローレルがマーベラスサンデーを差し切って勝利している。当日の日刊スポーツ1面では水島晴之記者がサクラローレルを推している。 この年の競馬界では1月にスーパーオトメが首都高を爆走。3月には福永祐一(現調教師)、和田竜二やJRA初の女性騎手3人(田村真来、細江純子、牧原由貴子)がデビューを果たした。ダービーはフサイチコンコルド、オークスはエアグルーヴが制している。 スポーツ界ではアトランタオリンピックが行われ、有森裕子が女子マラソンで銅メダルを獲得。夏の甲子園決勝は松山商が熊本工を延長戦の末に破って優勝。プロ野球のセリーグは長嶋茂雄監督の巨人が最大11・5ゲーム差を逆転し、メークドラマ。日本一にはオリックスが輝いた。ドジャースの野茂英雄が大リーグで日本人初のノーヒットノーランを達成。Jリーグは鹿島アントラーズが優勝し、得点王は三浦知良が輝いた。大相撲は6場所中4場所を貴乃花が優勝。新日本プロレスのG1クライマックスは長州力が悲願の初優勝を果たした。日本プロゴルフ選手権は49歳の尾崎将司が6度目の勝利。 音楽は安室奈美恵、スピッツ、B’z、PUFFYらがミリオンヒットを連発。Mr.Childrenの「名もなき詩」はダブルミリオンヒットとなった。「失楽園」がベストセラーとなり、テレビでは「スマスマ」が放送を開始し、「白線流し」「ロングバケーション」などが放送された。大河ドラマは竹中直人主演の「秀吉」だった。将棋の羽生善治が将棋界の全7冠(当時)を独占。ミニスカートやルーズソックスが流行し、「援助交際」は新語流行語大賞のトップテンに入った。日刊スポーツ映画大賞の作品賞は「Shallweダンス?」、監督賞は北野武(キッズリターン)だった。