川内原発で訓練、家屋倒壊を想定 鹿児島、能登地震踏まえ
鹿児島県警や陸上自衛隊は10日、大地震を想定した九州電力川内原発(同県薩摩川内市)の防災訓練で、倒壊した家屋から住人を救助する手順を確認した。住宅被害が甚大だった能登半島地震を踏まえた。地震と原発の複合的な被災に備えるのが狙い。 救助訓練は原発事故の避難対象地区で複数の家屋が倒れたと仮定。警察官や消防隊員が家屋の屋根をチェーンソーで切断し、閉じ込められた人を運び出した。陸自隊員は道路をふさいだ丸太を車両で取り除き、住人らを避難させた。 参加した無職浜田義博さん(81)は「地震で道路が使えなくなる懸念がある。さまざまな想定が必要だ」と話した。