飼い主が亡くなった小型犬2匹…元気で可愛いのに、里親が見つからない理由とは?保護主「個性とケアに理解を」
里親が見つからない理由、今も家族を探して
アイちゃんとラブちゃんが新しい家族に出会うのが難しい理由の一つに、彼女たちのケアが挙げられます。実は、アイちゃんもラブちゃんもドライアイの状態で、理想的には毎日数回の点眼が必要です。 「どちらも点眼が苦手で、特にアイちゃんは、関係性がしっかり築ける前に無理に点眼を行うと怒ってしまいます。この点眼ケアが負担に感じられることが、里親候補の方々がためらう要因になっています。過去に何度かトライアルに出たことがありましたが、アイちゃんとの信頼関係を構築する前に焦ってしまう方が多く、なかなかうまくいかないこともありました」 また、小さな子どもがいる家庭では、アイちゃんやラブちゃんとの距離感を上手に取るのが難しく、子どもとの関係性が問題となることもあります。 もう一つの要因として、石橋さんがアイちゃんとラブちゃんを一緒に引き取ってくれる家庭を探している点も挙げられます。石橋さんは「これまで一緒に暮らしてきた2匹を離したくない」との強い思いがあり、2頭一緒に迎えてくれる里親を求めていますが、この条件がさらに里親候補を限定してしまう要素となっています。 また、見た目は子犬のように愛らしいですが、実年齢が12歳と10歳と高齢であることも、新しい家族を見つける上でのハードルになっているようです。 これまでの生活を共に乗り越えてきたアイちゃんとラブちゃんが、今後も安心して暮らせる新しい家族に出会う日が来ることを、石橋さんは心から願っています。彼女たちの個性とケアの必要性を理解し、愛情を注いでくれる優しい家族との出会いが、一日も早く訪れることを祈っています。 (まいどなニュース特約・渡辺 陽)
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