東京17区・平沢勝栄氏が10期目へ 6時間待ってようやく当確で謝罪「一にも二にも三にも私の責任です」
衆院選の投開票が27日行われ、東京17区(葛飾区)では無所属の平沢勝栄氏が、10期連続の当選を確実にした。 平沢氏は政治資金収支報告書の不記載額は1800万円を超え、党役職停止1年の処分を受けたことから、今回は非公認で立候補。平沢氏は「やはり下町(の人)はこういった厳しいときに応援に駆けつけてくれて、励ましてくれる。それが下町のいいところ」と話し、”下町の人情”に支えられての当選となった。 開票開始の午後8時前には、会場に多くの支援者が詰めかけた。午後11時43分に会場入りし、「こんなに遅くまで決まらなくて、申し訳ありません。一にも二にも三にも私の責任です。ごめんなさい」と深々とお辞儀をして、謝罪。これまで夜8時の開票と同時に当選確実が出てきただけに、「申し訳ない」と繰り返していた。その後は支援者らと中継を見ながら、当選確実の瞬間を待った。 NHKの開票速報から6時間、日付が変わった午前0時現在で2位の候補に3万票以上のリード。当選確実の一報は届かなかったが、陣営関係者は「事実上、当確と言っていいんじゃないかなと思います」と”セルフ当確”を出し、選挙報告会を行った。平沢氏は「これだけ苦しい、これだけ迷惑をかけた選挙は10回目で初めてでございます。今までの9回と同じように皆さんが手伝ってくれて、結果を出してくれたわけでございます。私からはただただ感謝の言葉しかありません」と感謝した。残念ながら待っている間に吉報は届かず、0時半過ぎには会場を後にした。その後、午前2時過ぎになって当選確実が打たれた。 今後に向けては「皆さん方にやはり平沢を応援して良かったと思っていただけるように、葛飾区のため、東京、日本のため全力でやっていきたい」と意気込んだ。 平沢氏と同じく「政治とカネの問題」で非公認になった10人のうち、下村博文氏らが落選。平沢氏は「次々とバサッと切られている。大きな損失で、残念でならない」と吐露。その上で「このような結果を招いたのは私たちの責任がきわめて大きい。申し訳ございません」と深々と頭を下げた。(中西 珠友)
報知新聞社