大学の受験生ママ500名に調査、7割以上が子供との会話に悩み「過干渉にならないこと」を意識
株式会社明治は、全国の大学受験を予定・希望している高校生の母親500名を対象に「受験生の親の悩み調査」を実施。子供とのコミュニケーションでの不安や、気を付けていることなどに関する調査結果を発表した。 【画像】受験において子供とのコミュニケーションで悩みがあるか(左)、コミュニケーションにおける悩みの内容(右) 調査からは、受験生の母親の7割以上が子供とのコミュニケーションに悩みを抱えていることがわかった。また、約6人に1人が進路についての親子げんかが「何度もある」と回答し、子供のやる気維持や向上のための対策をしている親は約3割であることが判明している。 同調査は、明治が展開する、栄養面で受験生とその挑戦を支えるサポーターを応援する「受験飯」プロジェクトの一環として実施された。 同社は調査結果を踏まえ、現役大学受験生の母親と大学に合格した子供を持つ母親、明治の管理栄養士、東京大学経済学部4年生で日曜劇場「ドラゴン桜」の脚本監修を担当した西岡壱誠氏による「受験の悩み座談会」を実施。その様子と併せて調査結果を公開している。 【調査概要】 ・調査期間:2024年7月31日~8月2日 ・調査対象:全国の大学受験を予定・希望している高校生の母親 計500名 ・調査方法:インターネット調査 ・調査会社:株式会社ネオマーケティング ●受験生ママの7割以上が子供とのコミュニケーションに悩みあり 子供とのコミュニケーション上の悩みについて聞いたところ、7割以上の親が悩みを抱えていることがわかった。 コミュニケーションでの悩みは、「勉強の進捗の追い方(30.8%)」「娯楽をどこまで制限するか(28.4%)」「プレッシャーを与えていないか(22.4%)」「悩みの聞き出し方(22.4%)」が多かった。 ●進路についての親子げんかは約6人に1人が「何度もある」と回答 進路についての親子げんかに関する問いでは、約6人に1人の親が、「何度もある(16.8%)」と回答した。なお、「ある」が28.0%、「ない」は55.2%だった。 けんかの原因としては、「子供の理想と、親から見た現実の違いで意見がぶつかった」「県外に行く、私立に行くなど理想ばかり言う」「大学のことを自分で調べようとしない」「つい必死に言いすぎてしまう」などの声が寄せられた。 また、受験において気を付けていることの1位は、「過干渉にならない」が52.4%で過半数だった。次いで「子供の気持ちを尊重する」(49.0%)、「プレッシャーをかけない」(47.8%)という回答が多く、精神面や子供との距離の取り方に気を遣っている親が多いことがわかる。 ●子供のやる気維持を対策できていない親が多数派 子供が学校の試験や模擬試験の結果を自主的に見せてくれるかどうかを聞いたところ、「必ず見せてくれる」が27.0%を占めた。「だいたい見せてくれる」の27.4%を合わせると、半数以上の受験生が、親から言われずとも結果を見せていることがわかった。 一方で、子供のやる気維持や向上のために何かしているという親は約3割にとどまっている。 何もしていない理由の1位は「どうすればいいかわからない」(39.5%)で、子供に対する自身のサポートについて、「十分だとは思わない」と回答した親が多数を占めた。 ●食事で気を付けていること1位は「朝食を抜かない」 コミュニケーションのきっかけにとなる食事について聞いたところ、夕食は約9割の親子が一緒にとっており、朝食も約7割の親子が一緒にとっていた。 食事に関して気を付けていることについては、「朝食を抜かない」(48.2%)、「栄養価の高さ・バランス」(45.0%)といった意見が寄せられている。 また、受験生を支えるにあたり、食事や栄養についてのサポートサービスがあれば利用したいかという質問には、半数以上の親が「利用したい」と回答した。 なお、受験の悩み座談会では、「子供にあまりプレッシャーをかけない」「ストレスで子供の食欲が落ちるので、どうすればいいか考えている」「子供が話しかけてきたことだけ話題にする」など、さまざまな親の悩みや体験談、実践して良かったことなどがレポートされている。
こどもとIT,高橋正和