バレー熱く3世代一緒に 長野県安曇野市堀金・北林澄子さん 長女、孫と同じチームで
祖母、娘、孫娘の3世代で同じバレーボールチームに入り、活動している家族がいる。長野県安曇野市堀金烏川の北林澄子さん(73)と長女の中西梨絵さん(45)=穂高有明、長男の娘の北林心愛(ここあ)さん(23)=堀金烏川=だ。3人が所属するチーム「ミルフィー」は13日に開かれる市民スポーツ祭に出場予定で、仲間と練習に励んでいる。 3日夜は堀金中学校体育館で練習試合をした。最年長の澄子さんはサーブのみ担当。「いきまーす!」と勢いよく腕を振り上げると、打ったボールは大きく弧を描き「ナイスサーブ!」と声が上がった。梨絵さんはブロックを決め、主将の心愛さんは床すれすれでボールを拾う。澄子さんはベンチでも「よーし!」「ナイス!」と盛んに声援を送った。 澄子さんは北海道出身で、子供の頃からバレーに親しんだ。結婚を機に堀金に移住した当初は仲間がいなかったが、周囲の誘いでママさんバレーを始めると「おかげで友人がたくさんでき、地域に溶け込めた」。 バレーを楽しむ母の姿を見て梨絵さんも小学校5年生から始め、大学まで打ち込んだ。心愛さんも、ミルフィーの倉田富美子代表の指導で小学校1年生から鍛え、高校時代は春高バレーに県代表チームの一人として出場。2人が出る大会は澄子さんが応援に駆け回った。 ミルフィーは5月に発足した新チーム。初出場の市民スポ祭9人制女子バレーボール競技会を前に、澄子さんは、旧知の倉田代表から「せっかくなら3世代で参加したら」と誘われた。農業が忙しく3年のブランクがあったが「こんな機会はそうない」と応じた。娘、孫娘の2人は「うれしい」と口をそろえる。 梨絵さんは「母が健康で、めい(心愛さん)も近くに住んでいるからこそかなった」、心愛さんは「バレーを始めたきっかけは祖母と叔母だった」と巡り合わせに感謝する。澄子さんは「久しぶりのコートは楽しい。仲間とのつながりは張り合いになる」と目を輝かせ、大会を楽しみにしている。
市民タイムス