俊足で甲子園を駆け回れ 明徳義塾のリードオフマン奥野 交流試合の注目選手!
2020年甲子園高校野球交流試合の第1日第2試合で、明徳義塾(高知)は鳥取城北と対戦する。明徳義塾打線を引っ張るのが、リードオフマンの奥野翔琉(かける)だ。 【写真特集】抜群の制球力を誇る明徳義塾のエース新地 強みは50メートル5.7秒の健脚。昨秋に行われた明治神宮大会2回戦の中京大中京(愛知)戦では三塁正面の当たりを内野安打にするなど、ひと目見ただけで足の速さが抜きんでているのが分かる。 昨秋までは打撃に非力さが見られたが、冬場にチームで行うウエートトレーニングに加えて寮に戻ってからも自主的に筋力強化に取り組むようになった。意識が変わったきっかけは、佐藤洋部長の一言だった。 「この冬、体作りをして本気でプロを目指してみろ」 それまでは「良い大学に進めればいいな」とプロ入りは全く考えていなかったが、その言葉で挑戦する気持ちが芽生えた。 トレーニングで体重を70キロ台に乗せたことで、打球の力強さは確実に増した。さらに打撃の確実性を高めるため、6月に打撃フォームを改良。立てて構えていたバットを寝かせ、そのままレベルスイングで振り抜くようにした。 交流試合にはプロのスカウトも集まる。「アピールの場になる。チームとしても勝ちに行く。全力プレーを見せたい」。いだてんの左打者は、打って走ってと甲子園で大暴れするつもりだ。【安田光高】