那覇「マチグヮー」再出発、市場中央通りのアーケード工事完了 関係者「観光客も安心して周遊」 沖縄
那覇市の第一牧志公設市場の建て替えに伴い撤去された市場中央通り第1アーケードの再整備が完了したことを祝うセレモニーが4日、同市場前で行われた。地元商店街や那覇市、事業者が結束して作り上げた「マチグヮー」の再出発を喜び、さらなる発展を願った。 【写真】多くの人々でにぎわう市場中央通り
セレモニーでは、再整備の中核となった市場中央通り第1アーケード協議会の佐和田清昌会長が「地元住民や観光客が安心して周遊できるこのアーケードが将来も地域を支えてくれる」と感謝の思いをあいさつ。知念覚市長や業者とともに昆布によるテープカットで祝った。 同協議会は2020年のアーケード撤去以前から再整備を目指して市への陳情やワークショップ、県外視察などを重ねて機運を高めてきた。 事業者によると、老朽化した商店街に伸びる幅約7メートルの道路にアーケードを掛ける工事は地権者の調整を含めて難易度が高かったという。施工を担った國場組の國場幸一相談役は「地元住民だけでなく観光客も来るマチグヮーはここだけ。原風景を大事に発展させてほしい」とあいさつした。 セレモニー前には関係者による報告会もあった。同協議会事務局の宇田智子さんは「手探りで始めた私たち思いを多くの人々が形にしてくれた。それを忘れずに大切にしていきたい」と感謝した。
(嘉陽拓也)
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