露民間軍事会社ワグネル、ウクライナ東部要衝バフムトに大規模攻撃開始 「10日に撤退」表明も短期間の制圧可能とみて
ロシアの民間軍事会社ワグネルは「10日に撤退する」と表明しているウクライナ東部の要衝バフムトで、短期間での制圧が可能とみて、大規模な攻撃を開始しました。 【画像】露民間軍事会社「ワグネル」創設者 “砲弾不足”を痛烈批判 ロシアメディアによりますと、民間軍事会社ワグネルは隣の町からバフムトにつながるウクライナ軍の補給路に対して、大規模な攻撃を開始したということです。 ワグネル創設者のプリゴジン氏は、ロシア軍からの弾薬の供給が止まっているとして、ショイグ国防相らを批判した上で、10日にバフムトから撤退すると表明していました。 一方、6日には新たなメッセージを投稿し、あとわずかで町全体を占領できる可能性があるとして、攻勢をかけていることを明らかにしました。 ワグネルが撤退した場合でも、ロシア・チェチェン共和国のカディロフ首長が率いる民兵が、戦闘を引き継ぐことを表明していますが、戦況にどのような影響が出るかが注目されます。 こうした動きに、ロシア国防省は反応していません。 しかし、5日にはショイグ国防相が軍備施設を視察する動画を公開して「必要な武器と軍備を継続して供給するよう」指示しました。9日の「戦勝記念日」を前にした混乱を収める狙いがあるとみられます。