【DeNA】平良拳太郎がプロ初の完封勝利 淡い願い現実に「野球人生でできるかなと何回も」
<DeNA3-0ヤクルト>◇4日◇横浜 プロ11年目。DeNA平良拳太郎投手(28)が淡い願いを現実にした。気温30度、蒸し暑い横浜の夜。体中から汗が噴き出す。シャツは毎イニング着替え、経口補水液は2本飲み干した。8回、足がつってセットポジションに変更し、3者凡退。9回は2死一、三塁のピンチを招くも、宮本を144キロ直球で空振り三振に仕留めた。マウンド上で喜びを分かち合う、初めての経験が幸せだった。 【動画】平良拳太郎うれしいプロ初完封!最後は宮本を空振り三振 「目指してたところでした。マウンドでハイタッチしたのは1軍では初めて。野球人生でできるかなと何回も思ったんですけど、できて良かったです」 今季は開幕ローテ入りも、3月30日広島戦でプロ初の完封勝利を目前にして1点を失い降板した。リハビリを経て約3カ月、もう同じ過ちは繰り返さない。「広島戦では大事に行きすぎていた。今日、最後は出し切って、何球かかってもいいので良い球を投げようと思ってました」とプロ初完封を成し遂げた。 “タコパワー”が生きた。「築地銀だこ」のたこ焼きが大好きで、最上会員ランクのゴールドカードを保有。「先週、銀だこのたこ焼きを16個食べたのでその成果があったかもしれないです。8個で足りなくてもう1回買いに行きました」と打者の凡退を意味する「タコ」を食らって、相手打者をタコらせた。 リリーフ陣で4投手が連投していた中、全員を休ませる完封劇。「前半戦、全く力になれなかったので後半戦力になれるように頑張ります」と平良。首位広島とは2ゲーム差。逆転優勝へ、汗だくで弾みをつけた。【小早川宗一郎】