大谷翔平「二刀流」来季に完全復活か…!届かなかった大偉業「トリプル40」達成も夢じゃない
全力投球の許可が出るのは術後8ヵ月
優勝パレードではチームメイト、ファン、そして真美子夫人、愛犬・デコピンとも世界一の喜びを共有したドジャースの大谷翔平。だが、喜びもつかの間。ストイックな大谷は世界一連覇に向けて動き出していることだろう。復活が見込まれる二刀流で、どんな活躍を見せてくれるのか。 【写真】す、すけている…全米も絶賛!大谷翔平の妻・真美子さん「衝撃のドレス姿」 前回記事『大谷翔平「来季二刀流」を専門医が分析…完全復活のカギは「ハイブリット手術」とは異なる「新しい術式」にあった』から続く。 トミー・ジョン手術だけでなく「ハイブリット手術」の執刀経験も持つ京都府立医科大学整形外科の木田圭重医師が、大谷が受けたと推測される肘の再建手術からの復帰プロセスを説明する。 「自分の腱を移植する場合、肘の内側の靭帯なら半年ほどでその腱はほぼ自分の組織に徐々に置き換わり馴染んでいくと考えられています。そこまでくればバッターとして問題はないので、復帰の目安は半年なのです。全力投球の許可が出るまでは8ヵ月。 許可が出てから少しずつレベルを上げていって2ヵ月ぐらいで調整するのが一般的ですね。腱も10ヵ月もあれば完全に自分の組織に置き換わるとされていて、通常なら紅白戦や練習試合など実戦登板を経て1年もあれば戻ることができます」 ここまでの大谷のリハビリを振り返ると、3月下旬に約20mの距離でキャッチボールを再開。主に1日置きで続け、5月中旬からその距離を伸ばしていき、8月24日に初めてブルペン投球を行った。
大切なのは計画通りに進めること
手術から約1年後の9月18日にはブルペンで30球を投げ、最速は93マイル(150km/h)を記録。ロバーツ監督が可能性は非常に低いとしながらも「ゼロではない」と発言したことからプレーオフでの登板実現が話題に上がり始めた。 「もちろんずっと投げていなかったわけですし、全身運動なので肩や体幹などのコンディションもありますから、すぐに最高のパフォーマンスを発揮できるわけではありませんが、術後1年以上経っていましたから、肘のことだけで言えばプレーオフでも投げようと思えば投げられる状態だったと思います。 ただ、こうした手術のリハビリでは経過がいいから予定を早めて投球するとか、次の段階を前倒しするということは通常しません。最初に立てた計画に沿って進めていると思います。 来季に照準を合わせていたならブルペン入りする必要まであったのかなと考えるとプレーオフでの登板もあるかもしれないと見ていましたが、いずれにしても投手復帰の道を順調に歩んでいることは間違いないでしょう。来季、開幕までに肘への不安はなくなっているはずです」