【今中慎二の目】最多安打でも6月以降3打点の中日・細川成也に注文「求めているのは決定打や流れを変える一打」
【今中慎二の目】 ◇3日 巨人6―1中日(前橋・上毛新聞敷島球場) 中日は序盤からの失点が響いて完敗。打線は凱旋(がいせん)登板となった群馬県出身の巨人・井上に8イニングで1点も奪えなかった。本紙評論家の今中慎二さんは三者凡退に終わった4回の攻撃に注目。「あそこで淡泊に終わったのが敗因の一つ」と分析すると、4打数2安打だった細川成也外野手に注文をつけた。 中日の先発・涌井は3回、ヘルナンデスに先制3ランを浴びた。その直後の攻撃は3番からの好打順。だが、細川が見逃し三振に倒れると、カリステは空振り三振。板山は三ゴロと11球であっさり片付けられた。 「投手にすれば、点を取ってもらった直後は安心するし、点を取られまいと力が入る。攻撃側は攻略するチャンスだったが、あそこで淡泊に終わったことで、井上は気持ちよく投げることができたと思う」。こう振り返った今中さんは細川に対して「この日も2安打とヒットは打っているが、詰まったような打球ばかり。4回もタイミングが取れないまま、見逃し三振をしていた。細川に求めているのは決定打や流れを変える一打なんだけどね」と説明した。 細川はここまでセ・リーグの最多安打を記録しているが、6月以降の打点はわずか3と激減している。今中さんは「やっぱり物足りない。専門外だけど、どの投手が相手でもしっかりタイミングが取れるようになってほしい。細川の打点がチームの勝利に直結すると思う」と話した。
中日スポーツ