G・ホルスト組曲「惑星」に8番目の新作楽章「ボイジャー」追加で7/7世界初演! すみだトリフォニーホールで新日本フィル公演の発表会見
名曲「ジュピター」を含むG・ホルストの傑作組曲「惑星」全7曲に、8番目の新作楽章「ボイジャー」を追加作曲して今夏に世界初演されることになり、会場となる東京・墨田区のすみだトリフォニーホールで記者発表が行われた。 ホルスト生誕150年記念に加え、1977年に太陽系の惑星探査のために打ち上げられた宇宙探査機「ボイジャー」の長年の功績を称え、作曲はホルストが教授を務めたハーバード大学出身で新潟大学教授の作曲家、清水研作による新作。会見には、新進ソプラノ歌手・秋本悠希のほか、映画「はやぶさ/HAYABUSA」(2011年)で西田敏行が演じた主人公・的場泰弘のモデルになった国立研究開発法人・宇宙航空研究開発機構(JAXA)の的川泰宣名誉教授、墨田区・山本亨区長、墨田区文化振興財団・澁谷哲一理事長らが出席した。 会見の冒頭には澁谷理事長が「宇宙探査機ボイジャーは宇宙開発の発展に大きな偉業を成し遂げ、今や残る電池はわずか。銀河の彼方に旅立とうとする雄姿は世界中の人々に深い感動を与え、人類に宇宙と平和への夢と希望をもたらしてくれる」と説明。山本区長も「区では『すみだトリフォニーホール』を拠点に音楽都市づくりを展開しているが、同じ錦糸町に昨年、宇宙ゴミ、スペースデブリ問題に取り組む事業会社『アストロスケール』も“宇宙への拠点”として開かれ、区と連携協定を結んだ」と話し、音楽と宇宙の融合による新たな展開とスケールの大きい新曲に期待感を示した。 公演は7月7日、ショルティ国際指揮者コンクール優勝のシズオ・Z・クワハラ指揮のもと、ソプラノ・秋本悠希に加え、故小沢征爾が創立し現在は佐渡裕が音楽監督を務める新日本フィルハーモニー交響楽団の壮大な演奏などによりに行われる。
報知新聞社