本格アイドルからトレーナーへ転身「元の肩書きを使うのは31歳まで」【佐久間編集長のパーソナルトレーナー百人斬られ(仮)Vol.39 Ran(Update)前編】
VITUP!編集長・佐久間が全国のパーソナルトレーナーさんを巡っていく「パーソナルトレーナー百人斬られ(仮)」。今回登場するのは、「元アイドル」の肩書きを持つRanトレーナー。アイドルグループ「バクステ外神田一丁目」(現・外神田いっちょめ)、「エラバレシ」のメンバーとして活躍した彼女がなぜパーソナルトレーナーの道を選んだのか? 前編ではその異色の歩みについて迫っていきます。 【動画】Ranトレーナーの指導を佐久間編集長が体験
写真をご覧いただけばわかる通り、Ranトレーナーは、アイドル顔負けのキュートなルックスの持ち主。それもそのはず、トレーナーになる以前は、つんく♂&志倉千代丸プロデュースのアイドルグループ・バクステ外神田一丁目(現・外神田いっちょめ)、その選抜ユニット・エラバレシのメンバーとしても活躍したバリバリのアイドルだったのです。 「小さい頃から芸能の仕事に憧れていて、最初はモデルからスタートしました。その当時の所属事務所でダンスユニットを組んで初めてステージに立ったときにすごく楽しくて、そこからアイドルデビューへとつながっていきました」 Ranさんが所属したバクステ外神田一丁目は、つんく♂&志倉千代丸の共同プロジェクトとして誕生したアイドル育成カフェ「AKIHABARA バックステージ pass」に所属するアイドルキャストの総称で、そこから選抜されたメンバーがCDデビュー。Ranさんはその中でも中心メンバーの一人として多忙な日々を過ごしてきました。 「拠点の秋葉原では週5日くらいステージに立っていましたし、そこでの公演がないときは外のライブハウスに行ったり、リリースイベントがあったり、常に活動していました。私はダンスがヘタクソだったので、ステージが終わって23時半くらいに帰宅して、深夜2~3時くらいまでダンスの練習をしてという感じでハードな日々でした。でも、アイドル活動が好きだから苦ではなくて続けられました」 アイドルとして、歌やダンスといったパフォーマンス部分を磨いていくことはもちろん、スタイル、ルックスを磨いていくことも欠かせません。そのために当時は間違ったダイエットをしていたと振り返ります。 「痩せていないとアイドルではない!みたいな意識が自分の中にありました。今では考えられないんですけど、断食をしたり、一日一食だけにしたり、健康とはかけ離れた食事制限だけのダイエットをしていました。私だけでなく、アイドルではそういう子がたくさんいます。トレーナーとなった今は、健康的に痩せられるということをもっと世の中に発信していきたいという気持ちがあります」 Ranさんは26歳でアイドルを卒業し、元々、体を動かすこと、トレーニングが好きだったことから、フィットネス業界へと転身。当初はフリーとしての芸能活動と並行しての取り組みでした。 「アイドルを辞めた後も、いただいていた仕事があったので、フリーとして活動させてもらっていました。アイドル時代はアイドルとしての活動しかしていなかったので、今までできなかったことをやりたいと思ったときに、頭に浮かんだのが『ジムのお姉さんになりたい』ということでした。小さい頃から空手をやったりして、強い女の子になりたいという思いが根っこにはあったことと、トレーニングも好きだったこともあって、大手フィットネスクラブの面接を受けて、働かせてもらうことになりました」 大手フィットネスクラブでインストラクターとして働きつつ、フリーとしての芸能活動を行なう。そんな二足の草鞋を履く生活に変化が起きたのは、世界中を襲った新型コロナウイルス(COVID-19)の影響でした。 「コロナの影響で私が思い描くようなライブ活動ができなくなっていくと同時に、フィットネスクラブで働いたことで、よりフィットネスの素晴らしさに気づきました。私の性格上、二足の草鞋を履くのは難しいということもあって、これからはフィットネスに人生を注いでいこうと思って、本格的にトレーナーを目指しました」