不登校に悩んだら「引っ越し」という選択もあり?【親子の体験日記】
子どもの不登校には、「思っていた以上にお金がかかる」「周りの目が気になる」といった悩みがつきもの。かめママさん親子は思い切って環境を変えることで、状況が大きく好転したそうです。 【漫画】不登校の子どもについて教師に相談しても残った違和感【親子の体験日記1①/おがたちえ】 漫画家のおがたちえさんが、不登校サバイバー親子を取材。臨床心理士の橋本紋加さんによる解説とともに、体験談を連載漫画でお届けします。
学校に通えなくなってしまったヒミさん。かめママさんはお姉ちゃんの不登校での反省を活かし、とことんヒミさんのペースに寄り添います。
そして、環境を変えるために田舎へ引っ越します。「学校に行かなくては」という罪悪感が薄れ、のびのび過ごせるように。
かめママさんのコメント
この頃は、周りにどう思われようと子どもを守る、そして育てるためにできることはやっていこうという開き直りができるようになっていました。子どもを信じて、また親として見てきたことや感じたことに信念を持つことを大事にしました。 その分、孤独にもなりましたが、今できることをコツコツ積み上げることができたと思います。
ヒミさんのコメント
母を待つ達人にしてしまったのは悪いなという気持ちがあるけれど、待ってもらったことでの安心感はとても大きかったです。 引っ越しには戸惑いがかなりあって正直嫌でしたが、最終的には救われました。
臨床心理士・橋本紋加先生のコメント
人の目や世間体というものを気にしなくていいと頭ではわかっていても、その考えが本当に自分に身につくかというのはなかなか難しいものです。親も子もそれは変わりません。 ヒミさん親子は物理的に人の目が少ない場所に引越したことで「人の目を気にしなくていいのは気持ちいい、楽だ」という実感ができてとても良かったですね。 頭でわかっているだけでなく、実際に経験していくと自分の思考として定着し身につけていくことができます。
おがたちえ(漫画家),橋本紋加(臨床心理士・公認心理師)