地下にプール8個分の蓄熱槽、「高輪ゲートウェイ」の街づくり
■「朝日地球会議2024」オンラインセッションから 「対話でさぐる 共生の未来」をメインテーマに10月下旬に開かれた「朝日地球会議2024」のオンラインセッションの一つ、「ヒト・街・地球に優しいまちづくり『TAKANAWA GATEWAY CITY』」では、会議を特別協賛するJR東日本の中川晴美・常務取締役マーケティング本部長が講演した。主な内容は以下の通り。 JR東日本は、2050年度に二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロの目標を掲げ、脱炭素社会の実現を目指します。そんな当社が進めるのが、100年先を見据えたまちづくり「TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)」です。 品川、田町両駅の間の広大な敷地にわたるこの街は、環境、モビリティー、ヘルスケアを重点テーマとして新たな解決策を生み出し、社会実装する「実験場」です。東京大学など国内外のアカデミア(学術界)やスタートアップ企業と共創し、アイデアやイノベーションを生み出します。 地下に導入する国内最大級、50メートルのプール8個分の蓄熱槽を冷暖房施設として稼働させるなどし、街全体で「CO2実質ゼロ」を目指します。また、食品の残りを発酵させてメタンガスにし、燃料としてボイラーに使います。このバイオガス設備で食品廃棄物を約7割減らす見込みです。 この街の活動そのものが、ヒト・街・地球に優しいまちづくりを実現していくのです。サステイナブルな社会の実現を目指して、これからも挑戦を続けていきます。
朝日新聞社