【西武】渡辺久信GMが監督代行を兼務 記者会見一問一答「プロ野球人生をかけて挑んでいきたい」
西武は26日のオリックス戦後、松井稼頭央監督の休養と渡辺久信GMの監督代行兼務を発表した。背番号は72。球場内で会見した同GMの主な一問一答は以下の通り。 「先ほど松井監督と話し合いの場を持ちまして、松井監督は休養するということになりました。あさって(28日)の交流戦開幕戦から私が監督代行として指揮を執ることになりました。よろしくお願いします。これは松井監督だけの責任ではないですし、私もチーム全体的に見る立場として非常に申し訳ない、そして責任も感じているところであります。ファンの皆様にもこういうチーム状況の中、本当に毎日熱い声援をいただき、感謝しております。ここからしっかり上を目指して戦っていきます。非常に厳しいシーズン、タフな戦いにはなると思いますが、チーム一丸となって必ずファンのみなさんの期待に応えられ宇よう、私もプロ野球人生をかけて挑んでいきたい」 ―話し合いを持つきっかけはどちらから 「現在ある成績、結果というところからです」 ―松井監督から申し出か 「球団と松井監督との間で話し合いを持ちました」 ―双方同時に 「そうです」 ―今日の試合後に決まった 「そうです。正式に決まったのは今日の試合後です。数日、話し合っていました」 ―具体的には 「ここ数日です」 ―松井監督からはどういう言葉 「今現在の順位成績にはすごく責任を感じているという話をいただいた。ただ、これは我々も含めて反省しているというところもある」 ―交流戦を間近にしたタイミングで 「残り98試合、このタイミングで代わるというところでなかなかチームが軌道に乗っていかないというところがあったので、ここは一つ監督を私に変えてチームを軌道に乗せるということだと思います」 ―コーチを代行に据えるのではなくGMが自らという理由は 「球団関係者と協議し、私に決まりました」 ―GMの意思としては 「私的にもGMという立場、チームをマネジメントしなくてはいけない立場として今の成績として非常に責任を感じていましたし、球団からもこの状況を打破していくにはGMしかいないと言われたので。はっきり言うと11年前辞めたときに現場には戻らないつもりでいましたが、今回こういう状況になって自分がやるしかないかなと思っております」 ―GMしかいないと言われたのは社長なのか、オーナー、本部長なのか 「みんなの総意だと思っています」 ―チームをどのように浮上させていくか 「これはまた首脳陣、コーチ陣とこれからまたいろいろ話をして、ただまだ98試合ということで、全然巻き返せる試合数は残っております。現に過去にも8月時点で借金15、最下位という年もありました。その中でも何とかAクラスまでいけた、そういう過去もありますし、これはそこまでいくには並大抵な思いではいけないと思います。非常に本当タフで厳しい戦いがこれから始まるとは思うんですけど、やっぱり我々プロ野球の中に身を置いていますから、ファンが応援してくれる限り全力で戦う。それは当然だと思います。このあと6月に入りますけど、本当のヤマは9月に来ると思いますので、そこまでに何とか借金を返していきたいと思います」 ―優勝よりもまずはAクラス入りを目標にしていくか 「優勝を第1目標にしていくのは当然なんですけど、現実的にはまずはAクラスということを考えています」 ―ファンへ向けて 「先ほども言いましたけど、本当にチームが厳しい状況の中でも、毎日毎日球場に足を運んでもらって応援してくれるファンというのはすごくありがたいですし、感謝しています。やっぱり選手に力を与えてくれると思っています。開幕して2カ月間、本当にファンがつらい思いをしているのは私自身も肌で感じていました。やっぱりこの素晴らしい西武ファンのためにも、われわれはプロとして期待に応えないといけない義務があると思います。選手は本当に一生懸命戦っています。先ほど選手、スタッフを前にして話をしましたが、選手の目の色はすごくいい目をしていますし、みんな松井監督休養ということで混乱はしていると思いますし、ショックを受けている選手もいるとは思うのですが、プロとして今後しっかり戦っていこうという話は全員にしました」 ―チームの試合をどのように見ていた 「やっぱりよく言われるピッチャーがそろっているチーム、ピッチャーがいいチームというのは大きな連敗をしない、そういう風に野球界では言われてますが、やはり点を取らないと、なかなかうまくかみ合えない、ピッチャーがいてもなかなか勝てない、連敗をするというというところを実感してますで。やっぱりその攻撃陣、何とかして1点、2点をもぎとっていく、相手チームにとったら『すごく西武っていやらしいチーム』と、そういう風に思わせられるようなチームというのをまたつくっていきたいと思います」 ―松井監督から引き継いでいくものと新しくする部分は 「松井監督は私自身が楽天から引っ張ってきましたし、ずっとファーム監督からしっかり選手に寄り添ってやってくれていましたし、松井監督を慕っている選手もたくさんおります。そういう中で勝負となると勝負の厳しさというのも当然入ってきますので、そこはしっかり選手とコミュニケーションを取りながら、やはりゲームになったら絶対やっつけてやるというか、そのくらいの気持ちを全面に見せてやっていきたいなと。私自身も負けるのは嫌い性格なので、試合になったら気持ちが入っていくタイプなので選手もそれについてきてほしいなと思います」 ―1番最初にGMが監督代行を務めると決まっ時の心境は 「この仕事をはじめて11年目になります。現場を外れてから、外から野球をみてまた、特に会社にはいろんなところで、海外を含めていろんな国の野球そして、日本のアマチュアもふくめていろんな野球を見させて勉強させてもらってましたので、その球団に感謝の気持ちもありますし、やっぱりその恩を報いるには今しかないかなとそういうふうに考えました」 ―松井監督が勝てずにいたが、そのようにみていた 「これは実際外で見ているのと実際ベンチの中、現場に入って指揮をするというのは全然違うと思います。外で見ているといろんな部分が見えてくるところもありますが、いざ現場に入ってみると、いろんなシュチュエーションに応じて、なかなかこう思い切りが出てこなかったりするところなんですけど。私も6年間監督をやらせてもらって、そういうのをわかってるつもりですし、勝負となって、ここ一番となったらやっぱり思い切り、それが必要だと思います」 ―コーチの変更は 「今いるメンバー全員と力を合わせてやります」
報知新聞社