利活用か?解体か?世界的建築家・芦原義信氏設計の「厚生会館」 市民が住民投票求め署名簿提出 熊本・八代
熊本放送
熊本県八代市の厚生会館について、利活用か解体かを問うため、市民団体が住民投票に必要な数が集まったとして、八代市選挙管理員会に署名簿を提出しました。 【写真を見る】利活用か?解体か?世界的建築家・芦原義信氏設計の「厚生会館」 市民が住民投票求め署名簿提出 熊本・八代 厚生会館は1962年に開館し、コンサートなどに使われてきましたが、隣に「八代市お祭りでんでん館」が出来たことから、2019年に休館しました。 その後、施設の老朽化が判明し、八代市側は「修繕には多額の費用が必要」などとして解体する方針を決め、市議会も去年7月、厚生会館の廃止条例案を可決しました。 一方、この会館は、東京の駒沢オリンピック体育館や銀座ソニービルなども手掛けた世界的建築家の芦原義信(あしはら よしのぶ)さん(1918~2003)の設計で、県内初の公共ホールとして市民にも愛されているとして、利活用を求める声が上がっています。 そのため、解体の是非は市民が決めるべきだとして、住民投票を求める市民団体が立ち上がり、11月から住民投票条例の制定に必要な署名を集めていました。 市民団体は期限までに市内の有権者(約10万人)の50分の1以上の署名を集める必要がありました。 そして市民団体はきのう(10日)、必要数を大きく上回る約4300人分の署名を集めたとして、八代市選管に提出しました。 今後、署名が有効と判断されれば市長が議会に住民投票の可否を問う条例案を提出し、可決されれば住民投票が行われます。
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