メンズの白パンツ、「下着が透けない」「キザに見えない」おすすめの1本
連載《プロのコーデ》
着こなしに軽快さを加えてくれる白のパンツ。1年を通じて活用できるアイテムだが、選び方を間違えると「キザ」に見えてしまうこともある。色合いやシルエットなどバリエーション豊かな白パンツのなかから、いま大人にふさわしい1本をどう選べばいいのだろうか。こなれた印象を与える着こなしのポイントはどこにあるのか。東京・渋谷にあるセレクトショップ、THE LIBRARY(ザ ライブラリー)表参道店の丸山航太さんに聞いた。 【写真12枚】白パンツは汚れるから…なんで気にしない。いま旬の白パンツとコーデはこれ
■大人の白パンツ選び 「余白」が大事
――白のパンツを選ぶ時、丸山さんはどこに注目していますか? 「1つ目は緩やかなテーパードがかかったワイドシルエットです。なかでもシンプルなデザインで『余白』があるものは上品に見えやすいので好みですね。2つ目はウエストに合ったサイズ感です。腰回りに余分なもたつきがあると、白のパンツが持つ清潔感が損なわれやすいんです。最後はカジュアルすぎない生地ですね。具体的には、滑らかな肌触りのコットンツイル(チノパンなどに用いられるあや織りの生地)を選ぶことが多いです」 ――今年はどんな白パンツが人気ですか? 「側面に大きめのポケットがついたカジュアルなカーゴパンツがトレンドです。ただ、テーラードジャケットなどのかっちりしたアイテムと相性が悪いので、大人はシンプルなスラックスタイプのものを選んだ方が無難です。ワイドシルエットのものを選ぶだけでも十分トレンドの要素を取り入れられますから」 ――ほかにも避けた方がいい白パンツはありますか? 「細身のシルエットのものですね。それに素足でローファーを合わせるスタイルが以前はトレンドでしたが、近年では『キザ』な印象を与えやすいです」 ――白パンツは下着が透けるのを気にする人も多いです。 「生地が厚く、前後に大ぶりなポケットが付いているものを選ぶといいでしょう」
■シンプルなデザイン どんなアウターとも好相性
――ザ ライブラリーでおすすめの白パンツを教えてください。 「2023年にスタートした日本のユニセックスブランド、Y(ワイ)のものですね。上品な光沢のあるチノ生地を使用し、シンプルなデザインに仕上げた1本です。テーラードジャケットからカジュアルなブルゾンまで相性がよく、オンオフを問わずに着用できます」 ――他におすすめはありますか? 「ワイのパンツのように純白に近い色味のものは存在感があるので、初めて取り入れるには抵抗があるという方もいます。その場合は、STUDIO NICHOLSON(スタジオ ニコルソン)のパンツのようなクリーム色に近いナチュラルな風合いのものを選ぶといいでしょう」 ――白のパンツと相性がいいのはどんなアイテムですか? 「サックスブルーのシャツやグレーのセーターなどの中間色のものですね。ゆったりとしたシルエットのパンツを選ぶ場合は、トップスにも同じくゆとりがあるものを合わせるとバランスがとりやすいですよ」