「あぁ!! 転んじゃった……(涙)」 走り出す前にどこをチェックすればいい?
もしも転んでしまったら、とにかく落ち着こう
ひと口で「転倒」と言っても、バイクの転び方は様々です。ここでは「立ちゴケ」やUターン時など、極低速で転倒した場合の「その後」について考えて見ましょう。 【画像】転倒後はココをチェック!! を画像で見る(8枚)
近年のFI(電子制御式燃料噴射装置)の多くのバイクは、転倒して車体が横倒しになると、自動的にエンジンが停止します。しかし昔のキャブレター仕様のバイクは、転倒してもエンジンが止まらずに後輪が回転し続けることがあります。これは大変危険なので、転倒したら、まずはキルスイッチで直ちにエンジンを止めましょう(その後にメインキーをOFFにする)。 次に、立ちゴケ程度ならケガをしないと思いがちですが、どんなに軽微な転倒でも自身の身体をチェック。転倒直後は興奮状態で痛みを感じないこともありますが、落ち着いて確認しましょう。もしウエアなどが破れていたら、とくに念入りに! それからバイクを起こして安全な場所に移動しますが、大型車など重量のあるバイクは無理をせずに、周囲の人に応援を頼むのもアリです。 そしてバイクを移動した後に、転倒した場所に破損したバイクの部品(割れたウインカーレンズやミラーの破片など)が落ちていないか、エンジンオイルやガソリンがこぼれていないかなどを確認します。これらを放置すると二次被害の危険があるので必ず回収し、路面にオイルなどがこぼれていたら、ウエスなどを使って可能な限り拭き取りましょう。 ここまで出来たら、次はバイクのチェックです。
エンジンオイルやガソリンが漏れていないか?
なにはともあれ「エンジンがかかるか?」が気になるトコロですが、とにかく焦らずに各部をチェック。まずはエンジンオイルやガソリンなどが漏れていないか確認しましょう。
もしエンジンオイルが漏れた状態で走行すれば、潤滑不足でエンジンが壊れるかもしれないし、漏れたオイルがタイヤに付着したら、滑って再び転倒する危険もあります。 そしてガソリンが漏れていたら、車両火災の危険「大」です。また水冷エンジンの場合は冷却水が漏れていないか、ラジエターやホース類に傷がついていないかも確認しましょう。 ちなみに転倒した直後はエンジンが熱いので、火傷をしないようにグローブを装着してチェックする方が安全です。