<中居正広が聞く!>戸郷翔征&髙橋宏斗、WBC決勝のマウンドを経験した“2人のエース候補”が再び世界一へ。大きすぎた先輩の存在を糧に<世界野球プレミア12>
◆大谷翔平選手のすごさ
中居:「やっぱり大谷選手ってすごいですか? 中にいる人間に聞きたいなって」 戸郷:「すごいの一言では終わらないですけど…あれだけ打球も飛びますし、速い球も投げられますし、あれだけできるなら僕だったら満足しちゃうと思う」 中居:「止まっちゃう、これでいいんじゃないかっていう」 戸郷:「もうそれ以上のものがないんじゃないかなって思っちゃう。球速も速いですし、ホームラン王も取ってますし。これだったらすごい楽しみながら野球できるなって思いますけど、それでも勉強熱心にいろんな人に話を聞いたりとか、そういうのを見るとすごいなと思います」 中居:「あの選手でもまだ貪欲なんだ、それは髙橋選手も感じるところですか?」 髙橋:「一番印象的だったのはWBC初戦の中国戦ですかね。ピッチング終わった後にティーバッティングしてたのが一番びっくりしました」 中居:「そういう人いないから(笑)」 髙橋:「何してるんだろうなって…。全然次元の違うところにいました」 中居:「戸郷選手は、WBCの前にお話し伺ったときに緊張されないんですかって聞いたら、『全然しないです、僕は楽しみで仕方ないんですよ』って。WBCは楽しかったですか?」 戸郷:「楽しかったですね」 中居:「緊張しなかったですか?」 戸郷:「決勝戦は緊張しました。ブルペンの門が開くまでは浮足立ってましたけど」 中居:「さすがの戸郷選手でも。シーズン中とは違いますか?」 戸郷:「全然、今永(昇太)さんの降りるタイミングがわからなかったので。良かったら行く、微妙だったら変えるって、その判断が結構遅かったので、急に『じゃあ変わろうか』と」 中居:「肩もつくらなきゃいけなかった、気持ちもつくらなきゃいけない」 戸郷:「あまり中継ぎは経験してなかったので、そこは緊張しましたね」 中居:「髙橋選手もシーズン中は先発ですけど、WBCのときは中継ぎでした」 髙橋:「本当に良い経験をさせてもらいましたし、僕は緊張しすぎて覚えてないくらいだったんですけど」 中居:「やっぱり“侍(ジャパン)”って違うんですか?」 髙橋:「この22年間、そのときは20年間で一番緊張しましたね。意味わかんないぐらい、地に足がついてなかったです」 中居:「そんななっちゃうんですよね?」 戸郷:「僕なんか、門開けたら気持ち良かったです(笑)」 中居:「髙橋選手はまだ経験はなかったでしょうし、ふわふわしながらの大会だった。そう考えると今回のプレミアでは、あの経験ができて良かったですね」 戸郷:「いやもう良かったですね」 中居:「取り組みとかアプローチは変わってきますか?」 戸郷:「変わりましたし、やっぱりメジャーリーガーの方たちと話せたことが全然違いました。自分の野球観や知識すべてが広がった感覚がしたので。あの1カ月っていうのはほんと濃い1カ月だったなと思います」 中居:「髙橋選手もWBCの経験があるから今回のプレミアも入り方っていうのが変わった、あの経験が活きてきているっていうのは?」 髙橋:「はい、多少の流れっていうのはわかってきたのでそこはすごく大きいかなと思いますし、次は先発ピッチャーとして投げられるっていう喜びをかみしめてマウンドに上がりたいと思います」 中居:「また震えたらどうしましょう、まだ最年少ですもんね」 髙橋:「そのときはもう後ろのピッチャーに任せます(笑)」