交通事故犠牲者の「生きた証し」 横浜・港北でメッセージ展 13日まで
交通事故に巻き込まれて亡くなった人たちの等身大パネルや遺品を通して命の尊さを問いかける「生命(いのち)のメッセージ展」が9日、横浜市港北区の自動車事故対策機構(ナスバ)神奈川支所で始まった。13日まで。入場無料。 【写真で見る】愛媛県で交通事故に巻き込まれて亡くなった飛驒さんが生前履いていた靴 交通事故で亡くなった6~69歳の男女10人を、当時の身長に合わせてかたどった「メッセンジャー」として紹介。笑顔の写真や事故の状況を報じる新聞記事、遺族の率直な思いをつづった文章などが張られている。足元には生前履いていた靴が置かれ、犠牲者の「生きた証し」を感じることもできる。 愛媛県の飛驒綾美さんは2006年10月、学校からの下校途中、横断歩道で右折してきた大型車両にはねられ、18歳で亡くなった。受験を1週間後に控えていたといい、遺族は「加害者の一方的な過失により、娘はもう二度と姿を見せることはない」と苦しみをつづっている。 同支所の紺野裕司支所長(51)は「被害者の思いに触れて、ドライバーは加害者にならないように事故防止の気持ちを高めてほしい」と話している。 午前9時~午後4時半(13日は同3時まで)。ドライバー向けの適性診断やカウンセリングも受けられる。問い合わせは、同支所電話045(471)7401。
神奈川新聞社