【バレー】WD名古屋・クレクバルトシュ主将「山崎彰都選手が常に自分たちをよりプッシュしようということを思ってくれている事を本当に誇らしく、素晴らしいと思う」天皇杯決勝会見
12月17日に東京体育館(東京都)で行われた令和5年度天皇杯全日本バレーボール選手権大会ファイナルラウンド決勝WD名古屋対パナソニックの試合後のWD名古屋の会見の模様をお届けする。
クレクバルトシュ主将、高梨健太、山崎彰都選手(WD名古屋)
■ウルフドッグス名古屋 ●クレクバルトシュ主将(オポジット) 第一に、我々が決勝を戦えたということについては、とても幸せに思っていますそんなに簡単なほどではないと思っています。 全般を通して本当に選手たちは凄くよくやってくれたと思いますし、私が彼らのキャプテンであることを誇りに思います。 我々は勝てるチャンスもありましたが、今日はそれを十分に掴み取ることができなかったです。 ●高梨健太選手(アウトサイドヒッター) まだちょっとうまく言葉にするのが難しいですけれども。非常に悔しい試合になりました。 何回かチャンスはありましたが、そのチャンスをどちらかと言えば、自分たちが掴みきれないそういう甘さがでました。 それが自分たちを苦しめたプレッシャーになったところの一つかなと思います。 簡単ではない試合だと思って臨みましたが自分が思っている以上に凄く精神的にずっときつい状態でやっていました。 こっちがリードしていてもあまり余裕がなかったと言いますかそういう今はマイナスな表現しか出てきません。 相手よりずっと焦った結果チャンス逃してしまって負けた印象です。 ●山崎彰都選手(アウトサイドヒッター) 去年の天皇杯(準々決勝敗退)は万全ではないメンバーで難しい試合を勝てなかったというのがありました。 それに比べたら結果は準優勝で今年はみんなで戦ってメダルの色は望んだ色ではなかったですけど、決勝まで自分たちの力を出しました。 負けたのはとても悔しいですけど、まだこの後リーグもあるので天皇杯で見つけた課題などを練習して、今度はリーグでこの悔しい気持ちを晴らせるようにしていきたいなと今は思っています。 ――高梨選手に。劣勢で押されているところでも、自身のサーブが打ち切れるメンタリティーだったり、スキルの部分だったり、ご自身で感じた手応えは? 高梨:まずはしっかり自分のサーブを打つことを心掛けていました。 その中で(サーブ)トスを上がって打てると思ったら、しっかりベストなサーブを打つと考えていました。 そうではなかった時はしっかりコントロールしてショート、サーブターゲットに打つというのを心掛けていたので、その2点だけ考えて打ちました。 ――山崎選手に。第2セットの27-28の場面でサーブレシーブ崩れて小川選手のセット(トス)を思い切り勝ち込んだ得点した場面あったが、ミスしていればその場でセット終わる場面での心境は? 山崎:1本目でのパスが崩れて、結構コートの外の方からのトスでした。 相手からしたらこの状況で打ってこないだろうっていう考えがあるだろうなっていうことが頭の片隅にありました。 相手の裏を突くわけではないですけど、ここで打った方が仮に上げられたとしても、相手に難しいボールになって相手が崩れるかもしれないですし、点数決まるかもしれないですし、(自分の)ミスになるかもしれないといういろいろな考えはありました。 そこでミスしないようにフェイント、イージーボール返したら逆に相手に切り返されて、もっとこちらに精神的にダメージがくるとは思います。 それが無難な選択かもしれないですけどそれでは勝てないっていうふうには思いました。 打てるのは強く打とうということで、結果的に点数が決まったと思います。 ――クレク主将に。第2セットでとても疲れているように見えたが、第3セットで点差が離れた時に交代をし、短時間ではあるがコートに出たがその時間で精神、体のリフレッシュはできるのか? クレク:とても良い質問で答えたいです。 第3セットにもうほんと最初から何かうまくいかなく、自分たちがやりたいことが全然できませんでした。 そういう状況で、監督が自分をベンチに下げてくれました。 もちろんそれはクールダウンという意味でも、それはもう身体的にもそれからメンタルでもそのクールダウンするっていう意味ですごく助けられたっていうことだと思います。 皆さんご覧になって分かるようにコートにいる間というのは次の点をどう取るかっていうことを本当に次々に集中していかなければいけないです。 決勝戦で言うのはふさわしい言葉ではありませんが、一旦ベンチに下がることで、凄くリラックスできるということであります。 もちろん凄く短い時間ですから、リカバリーは十分でないかもしれません。 第4セットご覧いただいたようにパナソニックさんにヒヤッとさせたというか、苦しめるところまで行けたっていうような形でリカバリーできたというふうに思っています。 最後に言いたいことがあります。 先程山崎選手が言ってくれたことっていうのには、本当に自分としてもその通りだと思っています。 山崎選手がそういうことを言ってくれたことを凄く嬉しく思います もちろんここには勝つために来ているわけで決勝負けてしまったということで、とてもそのすごくダメージ、すごく辛いロスではあります。 しかしながらこういうことを通して学んだこと、次の練習で何を修正しないといけないか、どういうソリューションがあるのかということを見つけていくことはとても大事です。 この試合を通してというか、彼がそのことをきちんと言ってくれているっていうこと、彼が常に自分たちをよりプッシュしようということを思ってくれていてる事を本当に誇らしく、素晴らしいと思います。