渋谷の“分断”どう改善? 「渋谷サクラステージ」竣工へ【WBS】
渋谷駅のすぐ隣に新たな大型複合施設が誕生し、渋谷の再開発が大きな節目を迎えようとしています。道路や線路による“分断”が課題だったなか、街はどう変わるのでしょうか? 六本木界隈では24日、不動産大手「森ビル」が手がける大注目の複合施設「麻布台ヒルズ」が開業しましたが、23日、渋谷ではある施設がお披露目されました。 「いよいよ100年に一度と言われるこの渋谷の再開発で、渋谷駅中心地区の『ラストピース』となる」(「東急不動産」の星野浩明社長)
来週竣工を迎える東急不動産が開発した「渋谷サクラステージ」。渋谷駅の南側に立つSHIBUYAタワーは、地上39階建てで高さ179メートル。8階から上がオフィスとなります。渋谷区桜丘町に誕生するこの渋谷サクラステージ、SHIBUYAサイドの2つのビルとSAKURAサイドの2つのビル、さらに教会を含め、総面積2.6ヘクタールの新たな街です。 オフィスとして貸し出す面積は渋谷で最大規模の10万平方メートルとなりますが、既に95%が契約済みだといいます。一方、4階の商業施設の中には若い人をターゲットにしたゲームに関する拠点ができるといいます。 この施設の仕掛け人である「渋谷あそびば制作委員会」の村上雅彦代表は「インディーゲームのクリエーターたちが自由に発信したり、ものづくりができるような『空き地』と呼んでいる場所をつくろうとしてます」と話します。 インディーゲームは大手メーカーとは違う少人数や、低予算で開発されるゲームのことです。壁3面にモニターを設置し大規模イベントなども開催し、世界から人を呼び込もうとしています。 また渋谷サクラステージには東急不動産のマンションや外資系企業が手がける住宅などもあります。 東急グループはこれまで渋谷駅周辺で2012年の渋谷ヒカリエの開業を皮切りに、スクランブルスクエアなど合計5つを再開発。ただ、ラストピースの渋谷サクラステージには大きな課題があります。