母猫とぴょんぴょん跳ねる子猫4匹を保護→子猫はすぐに譲渡、2年経て母猫に家族ができた「母ニャンが幸せつかむ物語」
ある日突然、母猫が子猫にシャーシャー 子離れ?
──おうちにお迎えしてから、子猫たちの様子は。 「シラミと風邪以外は体調面も安定していたものの、満足にご飯を食べられなかったせいか、ガツガツと食欲は旺盛。しばらくの間は隔離のためリンリンと離していましたが、不安そうにしながらも兄妹で仲良くしていましたね。リンリンと合流したときはとっても甘えていて久しぶりにママのおっぱいを吸っていました。子猫たちは他の同じ月齢の子猫たちとも仲良くなり、兄妹以外の子とも遊ぶなどすくすく成長してくれましたが…ある日突然、リンリンが子猫にシャーシャーするようになってしまい、とても甘えん坊のひとりがママに甘えられなくなって、他の子に甘えるようになったりも。当初リンリンと一番甘えん坊の茶白の子猫を親子一緒での譲渡を考えていたのですが、リンリンが子離れしたため子猫は子猫だけで里親さんを募集することにしました」 ──子猫ちゃんたちの里親さんはどれくらいで見つかった? 「子猫は兄妹ペアでの譲渡希望で1組目は保護から2カ月後に里親さんに譲渡。その後はコロナの第7波の影響で譲渡会に人が来なくなり、なかなか譲渡が決まらない状態になってしまいました。やっと年明けから人が来てくれるようになって、もう1組は保護から8カ月後の譲渡でした」 ──子猫ちゃんたちが巣立った後のリンリンちゃんの様子は。 「リンリンは特に変わった様子はなくいつも通りでしたね。これはあくまで僕が感じたことですが、安全な場所に保護されてお腹いっぱいご飯を食べられる環境になり、子猫たちは人に託して自分(リンリン)はゆっくりしたい、そんな気持ちもあり子猫たちに冷たい態度を取って親離れさせていたのかもしれません。そして分かったのは、リンリンは猫が嫌いでした…(苦笑)。人には子猫のように甘えてくれますが、他の猫が近づくと怒ったり、ひとりになれるスペースで過ごしたり、もう本当にひとりでゆっくりしたいという感じでした。 お外にいた時はまともにご飯も食べられず、子猫たちを生み、育て、外敵から我が子を守り、本当にギリギリの状態で限界だったんだと思います。だから初めて見かけたときの姿が、近くにいる子猫を見守りながらも途方にくれている…そんなふうにも見えましたね」