全日本サーフィン選手権のSMジュニアクラスを制した小野里弦さん＝伊東市

　宮崎県で9月下旬に開かれた「第58回全日本サーフィン選手権大会」のSMジュニアクラス（17～18歳の部）で、伊東市のアマチュアサーファー小野里弦さん（17）＝第一学院高3年＝が初優勝した。今季の大会成績に基づくクラス別順位も1位で〝年間王者〟を獲得。4年後の米ロサンゼルス五輪への出場を目標に、来季は世界戦に挑む。 　選手権は日本サーフィン連盟（NSA）が主催する全国規模の大会。SMジュニアクラスには地区予選を勝ち上がった約40人が出場した。空中回転技の「エアリバース」を得意とする小野さんは「全日本は世界を相手にする上で欠かせない戦い。絶対に勝ちたいと思った」と振り返り、悲願達成を喜んだ。 　小野さんは9歳のころ、サーファーの両親の影響で本格的な練習を始めた。市内の宇佐美海岸を本拠地とし、真冬でもウエットスーツを着て毎日のように海に入る。ボーイズとジュニアの全国大会を2連覇するなどして頭角を現し、将来の五輪代表候補がひしめくNSAの強化指定選手に選ばれた。「世界に通用する技と試合の運び方に磨きをかけたい」と意気込む。 　小野さんはスポーツ界の発展に貢献した男女各1人を表彰する「ジャパン・アクション・スポーツ・アワード2024」（日本アクションスポーツ連盟主催）のサーフィン部門で、女子プロの池田美来さん（御前崎市出身）とともに「次世代選手」にも選出された。