『降り積もれ孤独な死よ』事件の真相が明らかに 成田凌「思い出に残る作品になってほしい」
9月8日に最終回を迎えた『降り積もれ孤独な死よ』(読売テレビ・日本テレビ系)で主演を務めた成田凌からコメントが到着した。 【写真】『降り積もれ孤独な死よ』最終話の場面カット(ネタバレあり) 講談社『マガジンポケット』で連載中の同名漫画を原作に、第8話以降、完全オリジナルのストーリーを展開してきた本作。オリジナルのストーリーを展開するにあたり、中山喬詞プロデューサーは「原作が大切にされているメッセージをオリジナルストーリーでも表現しました。井龍先生にも最終話までの台本をご覧いただき、『これならば』とご了解を得て制作させていただきました」と語る。 9月8日に放送された最終回では、とある屋敷で13人の子供たちの白骨死体が見つかった通称“灰川邸事件”から始まった物語がついに完結。最後まで残っていた灰川邸の生き残り沖島マヤ(仲万美)の転落死と、東優磨(カカロニ栗谷)の交通事故の真相が明らかに。いずれもかつて灰川邸に住み、白骨死体で発見された神代健流(杢代和人)の実の母・八木橋陽子(長谷川京子)によるものだった。「(健流の死を)嘘にしておいてくれなかった」と語る陽子。そして健流の死の真相も明らかに。蓮水花音(吉川愛)は自分の言葉が健流を追い詰め、その後次々と重なった死に繋がったと、自分を責め、陽子に自ら殺されることですべてに決着をつけようとする。 「暴力の連鎖を止めるのは、暴力で解決することでも死ぬことでもない」「繋がって来たのは暴力だけじゃない。誰かが誰かを守りたいという想いもずっと繋がってきたはず」「その想いを繋げるためにできることは、ひとつしかない」「守るためには生きないと…」。虐待を受けた生い立ちから自ら暴力衝動を抱えた主人公・冴木仁(成田凌)から語られたこれらの言葉は、本作に通底するテーマそのもの。本作を通じて複雑な背景を持つ難しいキャラクターを演じきった成田。視聴者に向けて、「みなさんの思い出に残る作品になってほしいと願っています。残るもの、残せるものは作れたのかなと思っているので、この現場のエネルギーをそのまま体感してもらえたらうれしいですね。これまで積み上げてきた、登場人物それぞれの魅力がいい形で締めくくれている、良い最終回になっていると思います」とコメントを寄せた。 成田が思い出に残る作品を作れたと自信を示す『降り積もれ孤独な死よ』の最終回は、TVerにて配信中。なお、Huluでは全話配信されている。さらに、週刊誌記者・森燈子(山下美月)の取材メモに綴られた“もう一つの降り積もる謎”の物語を、冴木、花音、悟(松本怜生)、優磨の人生を動かした言葉で紡ぐ。Huluオリジナルストーリー『降り積もれ孤独な死よ それから』の配信もスタートした。 【成田凌 コメント】 ●冴木役を演じた3か月を振り返ってみて 本当にあっという間でした。多分(演じていて)感情が色々動くからだと思います。撮影していると、シーンを埋めていく作業になるはずなんですけど、すごく進んでいっている感じがあったんですよね。あっという間にもう過ぎ去っていく感じでした。みんなで走り抜ける感覚でしたね。 ●度々Xのトレンド1位を獲得するなど話題になっていたが、反響や応援の声は届いていたか 序盤はネットでみなさんの感想を見ていたのですが、そういえば途中からチェックするのを忘れちゃってました (笑) でも、友達から「あれ見てるよ!」という声が届くので、ちゃんといいものを作れているんだと感じていました。熱意は伝わるものなんだな、良いものは良いとちゃんと評価されるんだなと思えた作品です。 ●SNSだけでなく直接届く反響の力強さについて 作品についての会話が自分の周りだけではなくて、他でも生まれているから、たくさんの方に見ていただけているんだなと。ドラマ自体に熱がないと、その口コミって広がっていかないと思うんです。他の人に言ってまで、みたいな強い思いは生まれない。現場の熱量が、ドラマを通じて伝わって、その熱量をまた別の誰かに伝えたくなってくれた人がいるから、さらに多くの方まで届いているんだと思うと嬉しいですよね。 ●視聴者に向けてメッセージ みなさんの思い出に残る作品になってほしいと願っています。残るもの、残せるものは作れたのかなと思っているので、この現場のエネルギーをそのまま体感してもらえたらうれしいですね。これまで積み上げてきた、登場人物それぞれの魅力がいい形で締めくくれている、良い最終回になっていると思います。
リアルサウンド編集部