「人肉食願望」で問題視された俳優アーミー・ハマー、38歳の誕生日に精管切断手術を受けたことを告白。
アメリカ人俳優は、母親から受け取った意外な誕生日プレゼントと、その後の顛末を語った。 【写真】「自分がバカだった」アーミー・ハマー、カニバリズム願望メッセージ騒動から2年、沈黙を破る アーミー・ハマーは11月12日、自分のポッドキャスト『The Armie HammerTime Podcast(ジ・アーミ・ハマータイム・ポッドキャスト)』の新しいエピソードを公開し、今年の38歳の誕生日に、母ドルー・ハマーから風変わりなプレゼントを受け取ったことを明かした。それは手術、しかもパイプカット手術のプレゼントだった。これは「避妊目的の不妊手術」としても知られ、要は精管(睾丸と前立腺を結ぶ2本の細い管)を切断して精子の通過を防ぐ。
母が払います
ポッドキャストで母のドルー・ハマーは、この日のことを次のように語る。「アーミーに電話して、『今年の誕生日には何が欲しい?』って聞いたら、よく分からない、ですって。『お金かな、なんでもいいよ』って言われたから、『じゃあ、パイプカット手術をプレゼントしようかな』って言いました」 このプレゼントはとてもウケた。母からの提案を受けてアーミー・ハマーは病院へ赴き、パイプカット手術の予約をすることにした。「医者から『後悔しない?』と聞かれたので、『もう立派な子どもが2人いる(元妻、エリザベス・チェンバースとの間の娘と息子)。他に子どもはいらない。だから後悔しない』と答えた」 こうして手術が決まり、支払いの段階になった時が傑作だった。受付で手術代を支払うように求められたアーミー・ハマーはこう答えたのだ。「母がこちらに電話をして支払いますから」と。 「受付の女性はそれまで下を向いていたが、顔をあげると『え?』と聞き返した。だから『これは母からの誕生日プレゼントなんです』と言ったら、それ以上何も言わなかったけれど『そんな話、聞いたことがないわ、この人何言ってんの?』って顔をした。だから改めて、母親から誕生日にパイプカット手術をプレゼントされたことを説明したんだ」
不可解な動機
それにしてもなぜ母親が息子にパイプカット手術をプレゼントすることになったのだろうか。母親の説明を聞いても腑に落ちない。「私はね、『アーミー、婚外交渉はしないでちょうだい』って言いたいの。でも聞く耳を持ちませんから」とドルーは言う。そして無防備な性行為を繰り返す息子が「作った子どもがあちこちで走り回っていないのは奇跡だわ。アーミー・ハマーの子どもを産みたがっている若い女性はたくさんいますからね」と付け加えた。 「いやいや、自分に金があった時はそういう女性もいただろうけれどね」とアーミー・ハマーは横から口を挟んだ。低級な自虐ネタだが、本人が言うとおり、彼のキャリアは失墜している。映画『君の名前で僕を呼んで』で知られる俳優は、性的暴行と、カニバリズム的嗜好を綴ったテキストメッセージの送信で告発されている。その内容は、「君の皮膚の一部を切り取って俺のために料理して欲しい。(中略)血管を切り開いて君の血を潤滑材として使ってくれ」といった過激なものだ。結局、十分な証拠がないとして起訴には至らなかったが、ハリウッドで酔う注意人物となり、表舞台から消えていた。そして今、立ち直る日々の日記とでも言うべきポッドキャストで再登場したわけだ。「これを好きな人もいれば、嫌いな人もいるだろうね」とアーミー・ハマー。まさしくそのとおり。
text : T.H. (madame.lefigaro.fr)