「ラッシュ」ロンドン製造工場で手作りの工程を見学&体験 発祥地の1号店も訪問
世界で年間3200万個のバスボムを製造
<p>「ラッシュ」を代表する商品の“バスボム”などを製造するユニットは広大な空間が広がっていました。ここではバブルバーやファン(粘土タイプの石けん)なども作られます。昨年バスボムは世界で約3200万個(うち日本は約400万個)を製造。イギリスではバスボムや入浴剤などがセットになったギフト商品は約200万個(日本は約80万個)を製造したそう。各テーブルごとに製造する種類が決められ手作業で形成していきます。</p> <p>このユニットでバスボム作りを体験できました。雪の結晶を容器に入れ、濃紺の粉体を詰めて完成です。位置がずれないか気をつけながら作るので5分程度かかりましたが、スタッフは1個に1分もかけずに作っていました。作らせてもらったバスボムは店舗で実際に売られるそうで、誰かが手にしてくれるのかと思うと商品が一層愛おしく思えました。</p> 材料をリユース・転用・修理・リサイクルする施設 <p>これまで廃棄物として処理してきた材料を循環する施設「グリーンハブ」を2022年に開設しました。商品や製造、店舗運営で不要となった全てのものを管理、循環しています。例えば、店舗で使用しなくなったタイルや什器を保管したり、製造過程で使用した水を浄化して排水したり、スパで使用するタオルを洗浄するランドリー室を設けたり、フレッシュネスポリシー(製造してから3カ月以内に発送する約束)を外れた商品を保管し、病院や学校、難民などに寄付したりと廃棄しない取り組みを徹底しています。</p> 倫理的行動の責任者が24年の成果を語る <p>ラッシュは動物実験廃止やパッケージレス商品開発、容器リサイクル、倫理的かつ持続可能を越え新たな価値を作っていく方法での原料調達などさまざまな取り組みを徹する中で、ブランドを継承する社員が常にラッシュらしい行動を取り続け、ラッシュがラッシュらしくあり続けるために2018年にエシカル憲章を制定しました。エシカル憲章は動物実験反対、100%ベジタリアン、納税ポリシー、キャンペーンカンパニー、公平な給与、誰もを受け入れる多様性、透明性と外部監査の7つの核で構成しています。その中で2024年は動物実験反対にフォーカスしてきました。科学が発達して代替実験ができるようになり、今こそ動物実験を終わらせる時期だと感じたからです。政治家への働きかけやロビー活動で一定の手応えを得ていいます。25年は気候変動への取り組みにも注力していきます。</p> 「ラッシュ」1号店 <p>「ラッシュ」1号店は、イギリス・ドーセット州プールのハイストリート29番地に今もあります。大型旗艦店と比べるとかなり小規模な店舗ですが、趣がありアットホームな雰囲気。スパも併設されており、ゆったりとした時間を過ごせました。</p>