強硬な態度を崩さない尹大統領。近々、弾劾審査が開始される

〈恥ずかしい卒業生として100万回認定したい〉 12月５日、ＳＮＳに怒りの投稿をしたのは韓国ソウル市内にある名門校の理事長だ。 「胸を近づけすぎ」…！韓国・美人大統領夫人「バイデン大統領と腕組み」不貞と批判画像 〈恥ずかしい卒業生〉と指摘されたのは、大統領の尹錫悦（ユン・ソンニョル）氏。尹大統領に激しい怒りをぶつけたのは同氏の出身校・私立冲岩（チュンアム）高校の理事長だ。いったい何があったのだろう。 「非常戒厳を宣言し韓国の内政を大混乱させた尹大統領を生んだ学校として、冲岩高に苦情が殺到しているんです。批判的な電話が100件以上になる日もあるとか。日常業務にも支障が出る事態に、理事長の堪忍袋の緒が切れたんですよ。 今回の非常戒厳にからみ内政を混乱させたとされる冲岩高の卒業生は、尹大統領だけではありません。国防相を務め、『護衛兵士』と評されるほど尹大統領からの信頼の厚い金龍顕氏は１年先輩。非常戒厳について直前まで相談に乗っていた行政安全相の李祥敏氏は、尹大統領の４年後輩になります」（韓国紙記者） ◆制服着用を免除 尹大統領を糾弾する最大野党『共に民主党』は、上記３人を首謀者とみなし内乱罪などで告発している。韓国民の批判は日に日に高まるばかり。そうした影響から、３人の出身校・冲岩高がいわれなきトバッチリを受けているのだ。 「韓国メディア『中央日報』に、冲岩高の生徒がこう告白しています。〈通りすがりに卵を投げつけられました。制服を着て外で食事中に罵倒されたこともあります〉と。身の危険を感じ、登校を控える生徒も多いようです。 騒動を受け冲岩高は、終業式が行われる’25年２月６日まで生徒の制服着用を免除し服装の自由を認める措置をとりました。あまりに嫌がらせがヒドい場合には〈警察に通報してほしい〉とも呼びかけています」（ソウル在住のジャーナリスト） 冲岩高は韓国では有名な進学校だが、今後の悪影響が懸念される。 「冲岩高は囲碁道場と提携し、これまで数多くの棋士を輩出しています。スポーツも盛んで、同校を卒業した韓国プロ野球選手も多い。ただ今回の騒動で、志願者が激減するのは避けられないでしょう。トラブルを避け、他の高校へ転校する生徒も出るかもしれません」（前出・韓国紙記者） 尹大統領の非常戒厳に端を発した大混乱は、韓国の教育界にも深刻な影を落としつつある。