釈由美子1000万円給料未払いトラブル 報道に事務所側が異議
女優でタレントの釈由美子が、所属事務所をめぐる騒動の渦中にあることが30日わかった。発端となったのは写真週刊誌「FLASH」(光文社)の記事で、釈が1年半に渡りタダ働きで、もらうべき給料1000万円が未払いになっているというもの。同日朝、事務所側は公式サイトなどで記事に対する異議を掲載した。
経営再建中の事務所事情
「FLASH」の記事によると、釈や山本梓らが所属するトミーズアーティストカンパニーの代表取締役社長、倉持賢一氏が取材に答え、釈に対して1000万円にのぼる未払いが発生しており、昨年4月から現在まで約1年半にわたりギャラを払っていない、としている。 原因は同社の経営難で、倉持氏は6月末に同社を300万円で買収して社長に就任したところ、事前に聞いていたよりはるかに財務状態が悪く、債務は総額4000万円になるという。借金は前社長時代につくられたもので、使途が判然としないものもあり、釈は同社に籍を残したまま4月に個人事務所を立ち上げたという。全体のトーンとしては、給料未払いに耐えかねて釈が独立したというニュアンスだ。しかし倉持氏は経営再建は問題ないとし、釈についても12月に受ける融資で未払いを解消予定とか。さらに同記事には、事務所側とタレント側のギャラの取り分など詳細も書かれている。
記事に異議も給与めぐるトラブルは事実か
これについて同社は「弊社に関する一部週刊誌の報道について」として、公式サイトなどに異議を掲載した。まず冒頭で「この度の報道は弊社代表の倉持が記者の取材に応える形で作成された記事の体を成しておりますが、回答の意図や内容について掲載記事と事実が異なるため弊社として改めてコメントを発信し情報の修正を申し上げる次第です」と、異議掲載の理由を述べた。そして、「実際には1年半に渡り釈に給与を支払っていなかった」のではなく、「数年に渡り本来支払うべき金額を過少に見積もった金額をお支払いしていたことは事実であり、積算された本来受け取る金額との差額について、釈氏と協議の上、支払い計画を講じて支払いをしております」との説明。さらに、釈が4月に個人事務所を設立したことは未払い問題により独立したのではなく、現在は同社と業務委託契約を結んでいるという。また、今後も協議のうえで釈の意思を尊重しながら芸能活動のサポートをしたいとのことだ。 ただし、記事と事実に部分的な齟齬はあるのかもしれないが、同社が苦境に置かれているのは確かなようで、釈との間に給与支払いをめぐる問題があったのは同社の異議を見ても事実。今後の経緯を注視していきたい。 (文・志和浩司)